勝藤猛『草原の覇者 成吉思汗〔新訂版〕』清水書院(新・人と歴史 拡大版 08),2017年5月,978-4-389-44108-1


12世紀のなかごろ、モンゴル族としてこの世に生まれ、幼くして父を失う逆境から身を起こしてモンゴル族を統一し、東アジアや西アジアの文明地域を支配下に収め、ユーラシア大陸の諸都市を馬蹄の下に踏みにじり、文明の破壊とともに東西交通の発展をもたらした成吉思汗。この成吉思汗についての著作は昔から数多いが、本書はそうした研究成果の上に立って、あえて著者自身の成吉思汗像を世に問おうとするものである。