場所:未定、時間:未定、講演者:未定、ですが、「タイトル」と「開催日」だけ決めました。
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90日間プロジェクト
「半導体の未来を語る会(仮)」
4月4日(土)都内某所にて開催決定!!
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ゴロがいいという理由で90日間プロジェクト。
ということでプロジェクト自体は1月4日からスタートしますが、プレエントリー可能です。
よくわからんが参加してやってもいいという粋な方は
talknerdy.semicon@gmail.com
まで、お名前(ニックネーム可)と職業(大体で可)のみ記載の上ご連絡ください。
プロジェクトの進捗状況をメールにてお知らせいたします。
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時間資本主義時代を生き抜くエンジニア・研究者のための思考OS
・「技術開発」だけでなく「問題開発」「認知開発」にも目を向ける
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昨日は、スマホやバイクを例として、「人の価値観は変わっていく」という内容のことを書きました。人間一人一人の「価値観」はそう簡単には変わりませんが、世の中の「価値観」は、変わるときは簡単に変わるのです。そして、今自分達が研究開発しているテクノロジーが将来、世の中の「価値観」を変える存在になり得るかもしれない。少なくともそういう存在になり得る可能性がある、という内容で記事を結びました。少し続けると、半導体デバイスなどはその最たる例で、革新的な「技術」により、これまででは考えられなかったようなコストダウンや高機能化が進み、実際に世の中を変えています。
今日はもうひとつの新しい見方について書いてみたいと思います。
新しい市場のつくりかた/東洋経済新報社

Amazon.co.jp
という本によれば、新しい市場が生まれるときは次の4フェーズ
「1. 問題開発」「2. 技術開発」「3. 環境開発」「4. 認知開発」
という段階を経るのだそうです。
(1. 2. 3. 4.の単純・単線的なプロセスを経ることは珍しい、というただし書きはありますが。)
本の中ではウォシュレットが例に出されていました。
問題意識の構築(トイレでお尻を洗いたい、という欲求に気付く)
問題の解決手段を物理的実体とする(温水器とポンプをつくる)
社会的に利用されるためのインフラ整備(トイレに電源をつなぐ!)
社会的な生活慣習となる(社会にウォシュレットの良さを広める)
この中で我々エンジニアが携わっているのは、圧倒的に2.の技術開発が多く、次点で3.の環境開発(インフラ整備)でしょうか。しかし、ウォシュレットの例では、2. 技術開発はほとんど問題ではありませんでした。温水器もポンプも相当前からあった技術です。3. 環境開発はやや苦労したようですが(昔はトイレという水場にコンセントなどなかった)、ウォシュレットがなかった時代に、そもそも「お尻を洗いたい」という欲求があるというところに気付いたのがキーであったわけです。そして、それまで誰も気づかなかった需要を見出し、実際に製品を作り、インフラを整えてなお立ちはだかるのが4. 生活慣習の壁です。つまりほとんどの人々は新しいもの(大抵の場合値段が高いこともあるので)を買わないのです。みんなが持っているから買うようになるのです。みんなが買うようになるまでみんな買わない。まるで禅問答のようですが、現実世界には経済用語でいうところの「イノベーター」と「アーリーアダプター」がいるので、そこから「マジョリティ」まで突破していけるかどうかが普及のためのキーとなります。
ということで、「マジョリティ」の生活慣習となるためには多くの壁があるわけですが、実際にその壁を突破するためには「技術開発」がボトルネックになっていないケースも多いのだ、ということを理解しておきたいですね。
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テクノロジー未来妄想
10年後20年後に普及しているかもしれない研究・技術についての妄想。
・Siナノウォール、Siナノワイヤなどの芯材料を用いた「高効率太陽電池」
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現在、市販の太陽電池モジュールでは、変換効率20%に到達した製品が出始めているところですが、研究レベルでは、変換効率30%ないし40%超えも夢では無いようです。
応用物理学会誌vol83 No.8 p. 632より引用
Siを塀状に加工したナノウォールの幅を2-3nm以下にすると、量子サイズ効果によりバンド幅が広がり、太陽電池に適用すれば効率40%超が期待できる。
もちろん実現に向けては大きな課題が山積みのようです、しかし、石油火力発電コスト(2010年時点で35円前後。2015年は原油安でもう少し下がるはず。)に対してはだんだんと勝負ができるレベルになってきている(2010年時点で35円前後/kWh)ところへ、仮にコスト微増で変換効率40%が実現すれば、石炭火力(2010年時点で10円前後)に迫ることも夢ではありません。
もちろん発電方法に関しては単純にコストだけで決められない部分もありますが、間違いなく世界のサステイナブル(持続的)な発展に寄与することは間違いない分野と言えるでしょう。