娘を毎朝保育園に送り届けるのがわたしの役目ですが、今日は夕方のお迎えにも行きました。引き戸の前に立ったわたしを見つけたときの娘のぱっと輝いた笑顔に癒やされましたが、約束の時間のより少し遅れて行ったためあたりはもう真っ暗でした。仕事の進め方と時間の読みが甘かったことに反省です。
さて、今日のブログは
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抽象化×具現化 を仕事に使う
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という内容で書きます。
開発の仕事において、「抽象」という言葉を普段の仕事であまり意識することはないかもしれません。むしろ「もっと具体的に書け!抽象的過ぎる!」と、どちらかといえば悪い意味合いで使われることの方が多いくらいでしょう。
しかし、
なぜ世紀の大天才は理解されないか? で、書いたように、「学習力」とは「抽象化」と「具現化」の掛け算ですから、仕事を覚えていく上では非常に重要な能力です。仕事を覚えていく上で重要ということは、「抽象化」×「具現化」は「仕事力」であるとも言えます。いや、そんな抽象的な表現ではなく、もっと具体的・直接的に役立ちます。
特許などはその最たるものかもしれません。
特許のアイデア出しのとき、クレーム(請求項)作成のとき、
「抽象化」×「具現化」
は直接的にとても役立ちます。
例えば、電子レンジの中をカメラで撮って過加熱を防止するシステムを考えたとします。
(あくまで例です。)
技術開発のポイントは
・電子レンジ内部にスマホレベルの簡易ビデオカメラを設置
・ビデオカメラで取得した動画を画像処理して、食品からの湯気を検知
・画像にしめる湯気の割合が5割を超えたら、加熱をストップさせる
の3点だったとします。
しかしこれを文面どおりにそのまま特許にしてもまったくもって意味のない特許となってしまいます
なぜなら、特許のクレームは条件の掛けあわせで表現されており、1つでも違えば特許侵害とはならないからです。そこでこれを「抽象化」します。すると、例えば以下のようになります。
・「マイクロ波を用いた加熱調理器具」に「画像取得装置」を搭載する
・「画像取得装置」で取得した「加熱対象物」の「画像」を処理し、加熱中の状態の「変化」を検知する
・「変化」の度合いが5割を超えたら「停止処理信号」を発生させる
とできます。
ここでは各単語の「抽象化」を行いましたが、さらに推し進めて
・「調理器具」と「センサ」を組み合わせる
・「センサ」で取得した情報により「対象物」の「変化」を検知
・「変化」の度合いを「数値化」し、一定条件を満たした場合に「処理信号」を発生させる
としてみましょう。
こうすると、特許としては成立しずらくなりますが、新たなアイデアが生まれやすくなります。
例えば(あくまで例えば、ですが)、これを「具現化」してみると
・「包丁」と「加速度センサ・圧力センサ」を組み合わせる
・「センサ」で取得した情報により「食品」の「変化」を検知
・「変化」の度合いに応じて、「切り方」を指示する
という全く新たなものも生まれます。(役立つかどうかはおいといて。)
少し飛躍しますが、突き詰めて考えていくと、「抽象化」×「具現化」の能力は、あらゆる「知的労働」の基礎と言ってしまっても良いかもしれません。
「抽象化」×「具現化」のインプットの側面に焦点を当てれば「学習力」
「抽象化」×「具現化」のアウトプットの側面に焦点を当てれば「仕事力」
といった感じでしょうか。
今日はこのくらいで。
いつもお読み頂きありがとうございます。