若手技術者が知っておくべきこと | いつまでも半導体エンジニアと思うなよ

いつまでも半導体エンジニアと思うなよ

レコーディング・ダイエットならぬレコーディング・レベルアップ日記。または「時間資本主義時代」を生き抜くエンジニア・研究者のためのブログ。


昨日、一昨日の続きですが、「技術者として重要な心構え」


「Proactive」
「Gedanken Experiment」
「Serendipity」

以外にもいくつか話をしてくれていたので書いておこうと思います。





・変化の早い業界だからこそ得られる経験


変化の早い時代とは言え、いわゆる製造業は3~5年、や鉄鋼業界や発電関係は10~15年で1世代が終わるのに対し、半導体業界は1.5~2年で製品の世代が替わる。業界の将来を考えるとき、大体3世代先くらいまで考えると、鉄鋼業界や発電関係は50年先を見据えることになるが、半導体業界では5年先のことまでしか考えられない。

そういう変化の早い業界で働くことは確かに大変ではあるが、逆に言えば、半導体業界では研究開発に携わっていても、今、自分が開発している技術が、2~5年先には採用されるということ。そういう経験はなかなかできるものではない。




・環境が変わったときには新しい技術が必要となる


イノベーションなどにより世界で必要とされる製品が変わったとき、かならず新しい技術が必要となる。今は役に立たない(利益につながらない)技術でも、いつか必要となるときがくるかもしれないので、こういうこともできるんだということを、心のどこかには留めておく。




・「技術」は「これがいい」だけでは失敗


新しい技術を開発するとき、その技術が解決する問題やメリットだけをみて始めてしまうと大抵失敗する。その理由は、新技術は採用されるにあたり、ほぼ確実に重大な問題を抱えているため。どういう問題点があるかを分かった上で、それを解決するにはどうすればいいかを考えながら開発を進めることが重要。




・旧い技術の人は必ず文句を言う


新しい技術、新しいやり方、新しい体制に変わるとき、「旧い」技術に慣れ親しんだ人たちは必ず文句をいうし、認めようとしない。その新しい技術が本当に必要なのならば、「旧い」人たちは文句を言うもんなんだ、とだけ思っておけばよい。いずれ旧技術は淘汰され、新技術が必然として生き残る。



・どこが問題かを考える


昔は、半導体製造装置の開発とは、回路とメカの問題を解決すること、とイコールだった。
少し昔は、いかに均一に処理するかが開発のカギだった。
これからはどこが重要になるのかを考えて開発することが重要。




・なぜ負けたのかを考える。競争相手はどれだけ手数を打っているか?


半導体開発は、さまざまな技術により成り立つ。何かを実現するときにどの技術を使うかはコストや性能などさまざまな観点から決まる。自分の開発した技術が採用されなかったときは、どこがポイントだったのかを考えること。採用タイミングに間に合ったか?スペックを満たしていたか?同種の技術と比べてどうだったか?異種の技術と比べてどうであったか?

開発が上手くいっていないとき、チューニングを「上手く」行ったか?手数をきちんと打ったか?競争相手はどれだけ手を打っているのか?「成功」は100個に一つで良い。





今日はこのくらいで。
いつもお読み頂きありがとうございます。