逆境の中から這い上がる | いつまでも半導体エンジニアと思うなよ

いつまでも半導体エンジニアと思うなよ

レコーディング・ダイエットならぬレコーディング・レベルアップ日記。または「時間資本主義時代」を生き抜くエンジニア・研究者のためのブログ。

昨日は「本田圭佑」という「生き様」のかっこよさについて書きましたが、今日は別の観点から。


ACミラン移籍後は成績不振がつづき、メディアやファンからバッシングを受けている件について、です。昨日も書きましたが、それほど詳しくないにわかサッカーファンが感じた内容です。



鳴り物入りでACミランへ入団したときは「ホンダを待ちわびていた」と超歓迎ムードだったのも束の間、10番というエース背番号をつけたにも関わらずその後ほとんど活躍らしい活躍をできていないことで、あっという間にメディアやファンは批判調に変わったそうです。


本田選手が移籍後、活躍らしい活躍をできていない理由として、下記のような理由が挙げられています。(テレビ、ネットで見た程度の情報です。)


・イタリア式(トレーニング、試合)にまだ慣れていない。
・メンバーとのコミュニケーション不足。
・本田選手獲得を希望した監督が退任した。
・本田選手が得意とするポジション以外で起用されることが多い。


ファンやメディアの間ではすでに「本田選手は要らない」論すら出始めているので、悠長なことは言っていられないのかもしれませんが、番組ではイタリア語を習得してトレーナーやチームの選手達とコミュニケーションをはかろうとしている姿勢も紹介されていましたし、本田選手のトレーニングに対する真摯な姿勢について異論を唱える人はいないようなので、1つ目と2つ目の理由は時間が解決してくれるでしょう。

3つ目の理由は不運というしかないのかもしれません。この不運は4つ目の理由につながります。ある程度自分を理解して使おうとしてくれれる人に対し、ゼロベースで組み立てる人が監督となるとと、それまでのやりかたとは違ったやり方が求められることになります。

サッカーというチームプレイが求められるスポーツでは、いかに自分がこういうポジションでこういうプレイをしたいと思っても、それが理解されない、もしくはチーム全体からみたときに求められる役割がそれと異なる、というのは往々にしてありえると思います。

本田選手の場合は、それまで得意としていたトップ下というポジションから、右サイドでの起用が多くなったようです。自分で認めていますが、本田選手は(世界のトップ選手と比べれば)スピードが遅いため、(世界のトップ選手と比べれば)ドリブルで突破する力は低いです。また、(世界のトップ選手と比べれば)体力がなく、前半・後半をパフォーマンスを落とさないままフル出場するのも難しいです。


サイドFWというポジションでは、ドリブルで突破し、自分でチャンスを作る力が求められるようです。世界のトップ選手が数多く在籍し、対戦相手もまた世界のトップ選手が多い現在の環境において、ベストパフォーマンスを発揮できない本田選手が活躍するのは非常に難しいと言わざるを得ません。


本田選手が得意とするトップ下のポジションは、司令塔として、パスを出す事でチャンスを作りつつ、自らもゴールを狙うという役割であり、そのポジションであれば本田選手も欠点をカバーしつつ、逆に世界のトップ選手とも遜色ない働きができるはずですが、トップ下というポジションはまさに花形のポジションであり、現在ACミランでトップ下ポジションにいるのは、カカというブラジル代表のトップ選手です。(カカ選手もまたメディアによるバッシングにさらされているようではありますが。)ビッグクラブではそもそもそのポジションに付くこと自体が難しいわけです。


現在の本田選手が置かれている境遇は逆境かもしれませんが、私たちサラリーマンもまた似たような状況に置かれている気がします。「おれは本当はこういう仕事がしたいのに」「もっと上のポジションだったら能力を発揮できるのに」と思ったサラリーマンは非常に多いと思います。

しかし、そういう逆境の中で少しずつ実績を積んでいくしか、認められる方法はありません。
本田選手も、移籍後、初ゴールを決めたことで少しずつファンに認められていったようです。


また、本田選手は逆境にさらされることを理解した上でACミランへ移籍したと思われる節があります。それでも10番というエース番号をつけて、さらにハードルを上げてチャレンジする事を選びました。しばらく時間はかかるかもしれませんが、たとえベストポジションでなかったとしても必ずや成果を上げ、さらに高みへと昇っていく「本田圭佑」を見れる日がくると信じています。

まずは日本代表の試合を頑張って欲しいですね。ギリシャ戦を楽しみにしています。


今日はこのくらいで。
いつもお読み頂きありがとうございます。