第39話((ラッキーカード)) | **我が人生の旅路**

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                     英 満(はなぶさ みつる)

 小学校低学年の頃、TVで放送されたアニメ等の人気キャラクターのカード集めが流行ったことがあった。
 カードはスナック・ガムなどのお菓子類のおまけとしてもついていた。
 近所に「駄菓子屋」なるものが当時あって、そこではカードのみの販売もしていた。
 そのカードのみのカード集めを自分もやりたかったのだが、祖父は認めてくれようとはしなかった。
 お菓子類についているカードは、「おまけ」なので、そのカードについてはまだしも、ただ「カード」だけをお金を出して買う、ということについて祖父は理解してくれなかった。
 友達はカードを既に結構買っていたので、自分も何とかカードを買いたい、買えないものか!?、と、子供ながらに思い悩んでいた。
 「駄菓子屋」で友達がカードを買い、カードの入った紙袋をビリビリ破ってカードを取り出して、「またハズレた★」、と毎度のように言うようになっていた。
 友達がそう言うようになったのは、カードには当たり=ラッキーカード、というのがあって、それを引き当てたらカードホルダー=アルバムがもらえるので、友達はそれをもらうためにカードを買うのだが、まだ一度もラッキーカードを引き当てることができずにいたからである。
 そんな中、「そういえば、ばぁちゃんが確かお茶漬けのカードでラッキーカードをだして、東海道五十三次のアルバムをもらっていたよなぁ。」と、ふと思った。そして、「これだ!」、とひらめいた☆
 夕食時祖父に「ばぁちゃんが東海道五十三次のアルバムを貰ったように、友達の誰もまだ貰っていないアルバムのラッキーカードを引きたいのでカードを買わせて欲しい、お願いします。」、と言った。
 すると祖父は、「そんなら10円やるけ、一発で当ててこい。」と言い、夕食後10円をくれた。
 カード代は1枚当時10円だった。たった10円しかもらえなかったが、結構嬉しかった♪
 翌日「駄菓子屋」に行こうとした時、祖母が「ハズレたらもう1回がんばり!」と言って、もう10円持たせてくれた。
 もう10円もらえたのでルンルン気分になって「駄菓子屋」に行くことができた。
 「駄菓子屋」で10円払い、初めてカードを選び取った。そして気持ちを込めて紙袋を破いた。
 結果は、○=カード裏に「ラッキーカード」と赤文字で大きく書かれたカードを引き当てることに見事に成功したのであった(^_^)v
 これは、ひとえに運が良かったからに違いない。既にかなりの枚数が買われ、それが全て「ハズレ」、であったので、そろそろ当たり=「ラッキーカード」がでてもおかしくなかったのだろう。
 今思えば、祖父が時期=タイミングを見計らって私を「駄菓子屋」に行かせてくれたのでは!?、と思えてならない。
 なぜなら、1枚のカード代金が10円であったことを祖父は知っていたからだ。
 これも祖父なりの愛情=教育、であったのだろうか!?
 何事も慌てずにじっくり構えて事にあたることの大切さ(時期=タイミングさえ間違えなければ「運」がきっと見方してくれること。)を今は熟知しているつもりである。
 その後、祖母のおかげで、スナック・ガムの二つについても一発でラッキーカードを引き当てることができた。万歳、万歳!!
<対応年代:幼少>