あまり思い出したくないことですが、同じような経験をされるご家庭がないように、記事にいたします。

(長文注意!)


お子様が小耳症で、お子様の将来のために「学資保険」をお考えの方は、やめたほうがいいです。受け入れてくれる保険はほぼないと思ってください。

お金を積み立てるだけならば、なんとか受け入れてくれるところもありますが、「学資保険」という保険にはほぼ、入れないと思ってください。


私がゆきを出産して2か月後のお話です。

JAバ○クでゆきの貯金通帳を作ろうと、支店に行き、「新規で貯金通帳を作るのに時間はどれぐらいかかりますか?」と聞いたところ、
「お忙しい場合、当店より係りの者がご自宅に伺い、通帳のお手続きをさせていただき、後日係りの者が通帳をお届けに再度ご自宅に伺うこともできます」とご案内いただきました。
ゆきはおうちで待っているので、その方法をお願いいたしました。

後日係りの人がお家に来て、手続きをしたのですが…
「実はね、営業で悪いんですけれど、JAバ○クの保険担当なんですよ~。学資保険、お子さんのを考えてませんか?」
と、パンフレットを渡されました。
「後日通帳をお届けするまで、考えておいてほしいんです。」


あまり考えてはいませんでしたが…お姑さんに「入ったほうがええんちゃうの」と、後日入る予定に考えておりました。
ただ、小耳症のことも伝えなきゃ…(大丈夫だよね…)と思っていたのです。


後日同じ係りの人が、通帳を届けに来ました。
係りの人「それで学資保険どうですか?」
私「ああ、入ろうかなぁと思うんですがね…うちの子供、ちょっと病気があって…」

係りの人の雲行きが怪しくなって、メモをかき始めました。
係りの人「どんな病気です?」
私「小さい耳って書く、小耳症っていうんですが…」

カキカキ
私(え???なにこの雰囲気…)
係りの人「ちょっと支店で聞いてきますので、数日お待ちください。」
私(はぁ…)


それから20日連絡がなく放置。
私も旦那も諦めておりました…。
何日か経過し、やっと電話が来ました。
「本日ご説明に伺いたいのですが…」


例の係りの人がお家にやってきて(いきなり電話で、本日訪問というのもアレですが…)
係りの人「お子さんの件ですが、現在本支店で確認をとっているところなのですが、ちょっと学資保険難しいようなんです。」
私(まぁこの遅さ、そうだろうなぁ)

すぐに追い返したかったのですが、旦那さんの父、おとうさんが怒ってしまい…(旦那さんがお仕事でお家におらず、止める人がいなかった)
父「なんでや!学資保険やろ!?なんであかんのや??わしかて持病があるのに説明したら、保険に入られたんやで??」
係りの人「ですから、私どもといたしましては、現在本支店に問い合わせしてるんですよ~」
父「ちゃんと誠意みせてくれるんやろうなぁ!」
係りの人「は、はい、それはもちろんです。本支店の結果をお待ちください。」
私(はぁ…)
そんなこんなで、1度係りの人に帰っていただきました。


それから1週間後、電話が来ました。
係りの人「本日ご説明に伺いたいのですが…」
私「ええと、私の主人が帰ってから、説明を聞いていいですかね。」
係りの人「いえ、あの、今伺いにいきますので…」

予想はできるのですが…

お家には、その例の係りの方と、通帳を作った支店のJAバ○ク、店長が一緒に参りました。
店長は名刺を渡して、「小耳症が学資保険の基準に満たしていない」、「本支店に医療関係の基準監査がいて、小耳症は基準外であると判断した」など頭を2人で下げながら、下から、下から、説明し、学資保険が受けられないことを説明しました。



その日がゆきが生まれてはじめて、障害により差別を受けた日です。



説明を聞いていた私は、涙をこらえるので必死で、うなずくだけでした。
お姑さんは仕方ないね~と、おとうさんはあきれていました。

最後にその係りの人は、うちではだめでしたが、他ではうけれるかもしれないんで…と2つほど他の生命保険を紹介する用紙を出しました。
(私はその時もらったふりをしましたが…こんな思い、二度としたくないと思ったので、2人が帰った後すぐに投げ捨てました。)

説明をして、私たちも了承すると、すぐに2人はお家から「申し訳ございませんでした。」と出ていきました。


私は我慢していたものが出てきて、玄関で正座をしたまま声を出して泣きました。
お姑さんが、「こんなんで泣いてたらあかん!!あほらしで!!ゆきのところにいき!こんなんで泣いたらあかん!」と
言ってくれました。

本当に傷つけられました。保険基準が低いというJAの学資保険でさえ、これですので…
小耳症の学資保険・生命保険は難しいと思います。


その後の話ですが…
泣いた後、ゆきのところにグズグズいいながら行くと、ゆきはにこっと笑って「うふっ」と言ってくれました。
「ゆき、ごめんねだめだった」と言うと、また「うふふっ」と笑ってくれたのです。
大丈夫だよって聞こえた気がしました。


ちょっと焦ってしまいましたが…もう今では気にしておりません。


ただ、同じ思いを他の方にもしてほしくないので…気を付けてください。


また、これから英会話・水泳など教室に通うにしても差別が出ると思います。
私は美術大学を出ているので、ゆきのために将来自宅でプチ絵画教室と英会話(英検3級レベルだけれど)をしようと思います。
いちいち差別を気にして教室に通うぐらいなら、自分でやってやるつもりです。なんなら水泳も…!


ゆきがこのお家で生きたいと、思ってくれたのだから、私たちは今できることで一生懸命ゆきを応援していきたいと思います。


がんばれ!全国みんなの小耳ちゃんたち!あななたちの未来はキラキラなのですよ^^

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追記です。


いろいろな方のお話をお聞きしたところ、小耳症でも学資保険を受けることができています!

という方が結構いらっしゃるようです。

各々の地方によって、受け入れるところと受け入れないところがあるようです。


紛らわしい記事で申し訳ございません!

受け入れてくれるところもあるようですので、学資保険を受けようと思っている方は、一度ご確認ください。


どこでも平等に受け入れられる社会になってほしいものです…。