あれは夜逃げだったんだ。 | セミクイの一生

セミクイの一生

運命の分かれ道にいる、どん底の2020年。この先どうなるか?約半世紀に渡る人生記録。タイランドから発信。※2020年11月から日本帰国中

 

※30年近く前のお話です。

 

あれは夜逃げだったんだ。

 

 

・・・そうわかったのは

随分大きくなってから。

 

小学校の卒業式

担任の先生に

 

『おまぇ どこの中学か

決まったのか??』

 

って最後まで心配された。

 

私には

 

『まだわかりません。。。』

 

としか言えない。

 

行き先はわからないけど

もう友達と同じ中学に

進めないことは

わかっていたので

 

お別れはとても

悲しかった。

 

卒業式からしばらくして

母が仕事に行くと

夜な夜な父が家の車で

荷物を運び出すようになった。

 

当時住んでいた

マンションから

車で40分くらいかな。

 

真っ暗な部屋で

弟とダンボールに

ものを詰め込み

 

それを父が車で

往復して運ぶ。

 

普通に引っ越しなんだと

思ってましたよ笑い泣き

 

 

 

 

いつの間にか

引っ越しは完了。

 

その後、中学生に

なってからかかってきた

小学校時代の

友達に電話で

 

『セミクイちゃん

夜逃げしたって

皆言ってるよ!?』

 

と言われてビックリ。

 

同じマンションの

同級生男子が

中学で周りに言い

ふらしていたそうで。。。ムキー

 

それって多分

マンションの大人達が

そう言ってたんでしょうね。

 

私はお金がないから

単に節約の引っ越し

なんだと思ってたし

そう友達には言いました。

 

その頃、

家族間で電話ルール

があって、

家に電話をかけるときは

1コール鳴らしてから

切ってまたかける。

 

友達にも

その電話ルールで

かけてもらってました。

 

多分、借金取りから

電話がかかってくるので

1コール鳴ってからの

電話以外は出なかったんですね。

 

小学校の同級生達には

夜逃げのセミクイと

記憶に残され

 

これまた中学校生活も

実に暗〜い

日々を過ごすのでした。

 

 

 

 

卒業証書おしまい卒業証書

 

 

 

 

 

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