お台場とかに行ってきた編 その16 | 主にセミのブログ

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Leica M5・Canon 35/2・ベルビア100

大王わさび農場について。以前投稿した大王わさび農場における一部昆虫の分布について、ハンコ屋さんからコメントがありました。なので、少々わさび農場について話していこうと思います。わさび農場は水が綺麗なこともあり、穂高の昆虫の殆ど全てを見ることができました。一部の昆虫と言っても、農場自体が草木に囲まれている場所ということもあり、コオロギやセミなどを多数見ることが出来ます。都会で見ることの多いアブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシが鳴いており、長野県内でも長野市同様県内の他の場所に比べると比較的温暖であると考えています。というのも、アブラゼミは少し水気の多いやや温暖な場所に分布することが多く暖かい場所だと生息数が増える傾向にあります。なので、アブラゼミが多くいる=比較的温暖であると考えられます。エゾゼミが分布しているのは比較的涼しく標高の高い場所なのですが、ハンコ屋さん情報によると、大凡の海抜が600mでありエゾゼミが生息するのに適した場所ではあるものの、気温が他の場所よりも高く針葉樹が少ないので局地的な出現になっていると推測。大王わさび農場の場合は広葉樹が非常に多いので、エゾゼミ、コエゾゼミは生息していないと判断しています。ミンミンゼミはアブラゼミよりも乾燥に強い為、穂高周辺ないしは長野の平野部に多く生息していると判断しました。ツクツクボウシもミンミンゼミとほぼ似たような環境で育つ為、ツクツクボウシが出現している穂高周辺は比較的個体数を増やしやすい場所である。

といった具合に、昆虫の個体数や生息状況を鑑みて考察すると、大王わさび農場は広葉樹が多く上記3種のセミ(アブラゼミ・ミンミンゼミ・ツクツクボウシ)が生息しやすい、自然豊かな場所であるという結論に達しました。

意外と環境というのは動植物の生息数や状況から推測出来るものです。

で、私の心の故郷こと軽井沢ですが、こちらは全く違った環境です。海抜が900mをオーバーしており完全な高山地帯です。1年を通して湿度が高く、非常に寒冷な場所なので、アブラゼミやミンミンゼミの個体数は非常に少ないです。また、針葉樹が多いことからエゾゼミやコエゾゼミが多く、ツクツクボウシの鳴き声は全く聞きません。また、針葉樹が多いことから春になるとエゾハルゼミが多く出現し、夏になるとエゾゼミが多く出現、コエゾゼミは個体数が少なく山梨の甲府や長野市、穂高とは全く違った分布になってます。ですが、何十年か経つにつれて軽井沢の昆虫分布は大きく変化しています。たった数年で大きな変化を感じ取れるほどの変化です。夏の気温が30℃を超えることが以前よりも増え、アブラゼミやニイニイゼミの個体数が年々増えています。このまま暖かくなると、アブラゼミやニイニイゼミの個体数は増え、エゾゼミの数は減るものと考えています。

人間はいくらでも移動して環境に適応して生きていくことが出来ますが、昆虫はそうではない。環境によって個体数の増減が必ず起こります。常々そう考えながら、日々の生活を見直してみてはいかがでしょう?

(わさび農場のお焼きが食べたかった。)