【ACL】鹿島が大敗。でもこれは実力的な敗北じゃなく、スタイルの問題なんかなー、とか。 | 蒼い攻め達磨

【ACL】鹿島が大敗。でもこれは実力的な敗北じゃなく、スタイルの問題なんかなー、とか。

GSを突破したあとのことも見据えて他グループも確認。

何せF組のガンバは

 1位抜け… H組(川崎、浦項、天津、セントラルコースト)の2位と万博

 2位抜け… G組(鹿島、水原、上海、シンガポール)の1位と敵地

で一発勝負のラウンド16があるからね。

 

第1戦を終えた感じだと、H組は川崎が1位抜けで2位に浦項かセントラルコースト。G組は水原が1位抜けで2位を鹿島と上海が争う感じかな。わかっちゃいたけど1位抜けするか2位抜けになっちゃうかでえらい差がある。やはり次節のFCソウル戦、負けるわけにはいかないねぇ。

 

 

で、鹿島。

どうにもアジアでは芳しくない。水原に技術で劣っていたとは思えず、むしろ優れていた。戦術の洗練度、組織の完成度も鹿島の方が上。でも勝てない。

 

もともと鹿島にはスキルフルな選手が数多くいる。にも関わらず、フィジカルコンタクトを厭わない。攻守においても引き出しが豊富で、ポゼッションもできればカウンターもでき、伝統の4バックをベースに堅牢な守備を有するソリッドなチーム。個人的にはアジア一を誇るガンバの中盤とガチンコ勝負ができる唯一のクラブ(でもガンバの方が上やけどねー。鹿島は途中からロングボールに頼り出すし)という認識。

 

その上で勝つことに貪欲で、経験豊富な指揮官が統率する組織は規律がしっかりしており、戦術の完成度は国内随一と言っても差し支えないほど。ガンバが鹿島を目指すべきかといえば「違うかな」と思うけれども、その存在は認めざるを得ない、日本を代表するクラブ。でもアジアだと結果が出ない。北京にもアデレードにもコロリと負けるのは何でやろか。

 

 

つまらない考えかもしんないけど、結局はプレイスタイルの相性なのかなー、と。

 

鹿島のプレイスタイルの特徴といえば、フィジカルコンタクトから始まる部分かなと思ってる。本来、下手なヤツが巧いヤツに対抗するためにガツガツいくのに、鹿島は巧いヤツが下手なヤツと同じぐらいガツガツいく。そうなるとガツガツの部分で互角になるんで、あとは巧いヤツが勝つに決まってる。国内ではこの相対的有利な構図で☆を12コも集めた。

 

ただ、海外ではガツガツの部分で勝てない。これはもうどうしようもない。例えば先日ガンバが対戦した山東魯能はベンチ入り全員が180cm超。去年のアデレードも4バックのうち3人が190cm超、高さだけじゃなく胸板、腕の太さなどラガーメンかと見紛うばかり。そんな相手ばかりのACLで、フィジカル勝負を挑んで勝てるわけがない。だけど鹿島のスタイルはまずフィジカル勝負から入るため、入り口の段階で苦労する。

 

一方でガンバは国内でもフィジカル的に平均以下のチーム。そこで勝ち抜くにはフィジカルを平均以上に引き上げるのではなく、技術を圧倒的に磨くという選択をした。「技術は嘘をつかない」の信念の下、何度もフィジカルに蹂躙されながらも技術を練り込んできた。この練り込みがアジアにおいて「逆張りの花」を開かせることになったと考えてる。

 

 

ちゅうわけで、鹿島がアジアでも本来を強さを発揮するためには、ACL用の戦い方を見つけることが必要なんかな、とか思ったり。国内における「フィジカルで勝てる、あるいは互角前提」のフットボルと、アジアにおいて「フィジカルで負ける前提」でのフットボルの構築。恐らくこの前提条件の再設定から始めなアカンのちゃかな。知らんけどw

 

 

 

 

(おまけ)

試合終了後のコメント

 ●オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島):

 「先に水原の方にゴールを決められてしまったことが痛かったです。」

 

 ●興梠慎三選手(鹿島):
 「2点目をすぐに取られたのが痛かった。」

 

 ●内田篤人選手(鹿島):
 「3点目が痛かった。」

 

 

どれが一番痛いねんww