🌷 前回のお話
元夫の引っ越しを手伝うため、
離婚後、また二人で会いました。
私が、
「まだ未練ある?」
と聞くと、
元夫は突然、大泣きしました。
そして、
「私ちゃんともう会えなくなるのかと思うと寂しくて」
と言いました。
私にも、まだ元夫への気持ちがありました。
その日の夜。
なかなか切り出せなかったけれど、
私は思い切って、
「もう一度やり直すこと」
について話をしました。
元夫から返ってきたのは、
「私ちゃんのことはやっぱり好きだなと思う」
という言葉。
でも。
一度離婚した私たちが、
もう一度一緒になることは、
「好きだから」
だけでは決められませんでした。
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元夫は、
もし二人がもう一度やり直すなら、
一度目と同じことを繰り返してはいけない。
そのためには、
ちゃんと対策を考える必要がある。
そんなふうに話しました。
そして元夫が不安に思っていたことの一つが、
将来、私たちに子どもができたときのことでした。
――――――――――
一度目の結婚生活の中で、
私は心身ともに余裕をなくしてしまった時期がありました。
結婚式の準備をはじめ、
いろいろなことが重なって、
当時の私は、
「自分なりに限界まで頑張っている」
という状態でした。
それでも、
できる範囲で家事をして、
なんとか生活を続けていました。
でも元夫から見れば、
そんな私の状態で、
さらに妊娠や出産、
そして子育てまで加わったらどうなるんだろう。
という不安が残っていたようでした。
産後は心身ともに大きな負担がかかる。
体力的にも大丈夫なのか。
もし私の余裕がなくなってしまったら、
子どもを育てていけるのか。
元夫には、
私が子どもを育てている未来を、
どうしても想像できない部分があったようでした。
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それを聞いて、
私は複雑な気持ちになりました。
一度目の結婚生活で、
私が余裕をなくしてしまったことは事実です。
そして、
もし子どもを育てるなら、
私自身が安定して生活できることが大切なのも分かります。
二人で支え合うことが大事でも、
どちらか一方に寄りかかりすぎる関係では、
うまくいかない。
そこは私も分かっていました。
だから、
元夫が不安に思うこと自体を、
全部おかしいとは思いませんでした。
――――――――――
そして元夫から、
もし復縁を考えるなら、
私にしてほしいことを伝えられました。
きちんと週5日働くこと。
しっかりと収入を得ること。
そして、
それを半年から1年ほど続けること。
さらに、
心身ともに安定して生活できる状態になること。
それを見てからでないと、
もう一度結婚する未来を考えるのは難しい。
そんな話でした。
――――――――――
私は、
言っていることがまったく分からないわけではありませんでした。
一度離婚したのに、
何も変わらないまま、
「まだ好きだから、もう一回結婚しよう」
では、
また同じことになるかもしれない。
二度目だからこそ、
お互いに変わらなければいけないところがある。
それは私も同じ考えでした。
でも。
話を聞きながら、
一つ引っかかることがありました。
私だけが頑張るの?
ということでした。
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もちろん、
私は私で変わらなければいけない。
仕事も頑張る。
自分自身の生活も整えていく。
できることはしたい。
でも、
一度目の結婚がうまくいかなかった原因は、
私一人だけにあったわけではないと、
私は思っていました。
私にも反省するところがある。
元夫にも、
変わってほしいところがある。
もう一度やり直すというのなら、
片方だけが条件をクリアするのではなく、
二人とも、
同じように向き合う必要があるんじゃないか。
そう思いました。
――――――――――
だから私は、
元夫に言いました。
私も頑張る。
でも、
私だけが頑張るのは違うと思う。
もし本当に、
もう一度二人でやり直すのなら。
私からも、
あなたにしてほしいことがある。
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私は元夫に、
二つの条件を出しました。
一つは、
私たちが結婚していたときから、
二人の間にあった問題にきちんと向き合うこと。
そして、もう一つは。
私の両親に、
これまでのことで心配や迷惑をかけたことについて、
きちんと謝罪すること。
そして、
「これから二人でどうしたいのか」
を、自分の言葉で話しに行くこと。
私だけが変わるのではなく、
元夫にも行動で示してほしい。
それが、
私がもう一度やり直すために出した条件でした。
――――――――――
でも。
元夫は、
私が出した条件を聞いて、
すぐに、
「分かった」
とは言いませんでした。
特に、
私の両親に会いに行くこと。
そこに、
なかなか踏み出せないようでした。
「ご両親と話に行くっていうのは分かるんだけど……」
そう言いながら、
元夫はずっと悩んでいました。
そして。
「年末まで葵ちゃんは仕事頑張って、
俺は俺で仕事頑張って……」
と、
ある提案をしてきました。
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🌷 次回のお話
「年末にまだ気持ちがお互いにあったら、
その時は覚悟決めて話しに行くのはどう?」
元夫から出てきたのは、
今すぐ復縁するという答えではありませんでした。
私の両親に会うことを、
なかなか決断できない元夫。
そして私は、
その日のうちに答えを聞くことができませんでした。
お互いに、
まだ好き。
やり直したい気持ちもある。
それなのに、
「好き」だけでは進めない。
一度離婚した二人が、
本当にもう一度夫婦になるためには。
思っていた以上に、
たくさんの壁がありました。
