ある意味ですでに死語かもしれないけれど、いわゆるPush型広告とPull型広告について。


自分がPM(Product Manager)としてメインで動いていた検索連動型広告はいわゆる典型的なPull型広告。

ユーザーが検索して初めて広告がPullされる。

語弊がある言い方をすれば、ユーザーが広告を積極的に引っ張り出している、といえるかもしれない(語弊がありますね)。

なので、ユーザーの意図と、広告の内容が近くないと(Relevancyが高くないと)広告としては価値がない。

つまり、クリック率であるとか広告の品質を広告表示のロジックに加味しないと広告商品として広告主とエンドユーザーの両者にとってミスマッチを産んでしまう。


逆にPush型広告はユーザーにAttentionとかInterestを生じさせる広告であって、ユーザーにある意味商品情報をばら撒く広告だといえるかもしれない。つまり何かしらの目的に沿ってさえいれば、例えば俺に高級ランジェリーの広告を見せても、俺がそこで興味を持ちさえるれば広告主にとっては意味があるわけだ(かなり極論だけど)。

その興味って言うのは広告クリエイティブの写真がエロいなーとか(まあ、これは目的に沿ってさえいれば、ってのと反するだろうけれど)、嫁さんにプレゼントしようかなーとか、ひょっとしたらそういう趣味もいいかも、っていう興味まで様々だけど、

仮にそういう結果がもたらされないにせよ、ばら撒くことによって少なくとも社名は見るし、そういう意味での認知度も上昇し、会社としての知名度も上がってくる。


今まで自分は基本的にインターネット広告っていうものを、上記のような分類でもって仕事をしてきたつもり。


ただ最近よく考えるのはBT(行動ターゲティング)やRecommendation(これもBTの一種だが、あえて分けておこう)というのは、かなりPushとPullのクロスオーバー感覚で捕らえないといけないなと思う、というかそれがもっとも「インターネット的」な広告じゃないかと最近思うようになってきた。


つまり上記のランジェリーの例で言えば、俺がランジェリーの会社に興味を持ったところで、どうなんだ、って議論だと思うんだよね。

やっぱりランジェリーの会社ならある程度ランジェリー、しかも高級ランジェリーなのであれば、当然潜在的に興味を持つ層っていうのがあるんだろうと思う。

そうなると潜在的に興味を持っている層に向けての広告配信(BTとかがその一種だな)っていうのがあるわけで、それと単なるYahoo! Japanのブランドパネルの二社をPushだとまとめるのは危険だなと。

かといってそういったジャンルの広告を検索連動型と同じくPullに加えるのも危険で、PushとPullのなだらかなグラデーションを描くような広告商品が今後整理統合されていくんだろうなと思う。単なるBTとかRecommendationとかコンテンツ連動型のようなコンポーネントではなくて、全てが単一のプラットフォームで管理運用されないとだめなんだろうと。