スタータリレーの交換 | 風のストレンジャー

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星スタータボタンを押しても反応がない


最近雨が多くバイクを動かす時間が少なかった。

よくあるバッテリーの充電不足や不良などでは、セルモーター(スタータモーター)が一番電流を食うために、スタータボタンを押したときの一瞬メーター照明が暗くなったりする電圧降下現象があるが、今回はそれがなく、モーターの音もしない。

 

キルスイッチやスタータボタンのスイッチ接点不良も考えたが、よく耳を澄ますとジャンクションボックスからカチカチとスタータボタンを押すたびに音がする。

ジャンクションボックス内のスタータ回路リレーまでは信号が来ているようなので、その先のスタータリレーが怪しいと睨んで予備車から持ってきて交換したら復旧できた。

 


星故障個所の特定


上の図のような構成になっていて、スタートボタンを押したときにジャンクションボックス内のスタータ回路リレーがカチカチと反応していた。今回はその先のバッテリー直下のスタータリレーが故障していたことがわかった。

 

A端子にはスタータモーター、B端子はバッテリーが接続されていて、C端子とD端子にはジャンクションボックスのリレーからの信号がスタータボタンを押したタイミングで届く。

 

この外した状態でC端子とD端子に電圧を加えると、A端子とB端子が導通するハズだが、しないので内部の接点が移動するスイッチ部分が故障していると思われる。


星そういえば・・・


突然故障するのではなく徐々に不動になっていく前兆はあった。
最近ボタンを押してスタータモーターが回転してエンジンをかけるときの元気のない様を感じていて、無反応のときもあった気がする。

 

星もし出先でこのトラブルに遭遇したら


このスタータリレーは6千円程度もするので、お金のある人はためらうことなく新品パーツに交換することにして、中古パーツを活用する場合や現状で、旅先などで今回のようなスタータリレーが故障した時の応急的な対処を考えてみた。

 

写真のようにスタータリレーのキャップをめくって端子を露出して、イグニッションオンにしてからドライバなどの車載工具でこの端子をショートさせてやれば、リレーを介さずにバッテリーからの電流が工具を通じて流れ、キュルキュルとモーターが動き始める。

そしてエンジンがかかったタイミングで工具を離してやればいい。このときはスタータボタンの操作は必要ない。

 

実験では銅線を使ってショートさせて始動を実際に確認しましたが、ドライバーなどの金属部分を使ってショートさせる場合はフレームなどに触れることがないように十分注意してください。これで出先からなんとか帰還することができると思います。