つい先日の事。

 

その日は、我が家から、車で約2時間位掛るメンターさんのお宅へ

往復ドライブをしていました。

 

月1回のメンテナンス、鍼灸師さんであるメンターさんに、1ヶ月のうちに

あった事を話ながら、心身共にメンテナンスを受けて、心も体も

軽くなったのでした。

 

その日は、生憎の雨で、寒い一日でした。

行きと同じ道路を通って、家までの帰路を車で運転していたところ、

ある場所の辺りで、涙がとまらなくなったのでした・・・。

 

 

私は、セラピー以外にもやりたい事があります。

それは、「小説を書く」事。

今、やっと書き出して、別ブログの方に、登場人物をアップしたばかり・・・。

 

今書いているのは、現代を舞台にした小説です。

でも、この小説以前には、水戸黄門様の事を書こうと思って、書き出したの

ですが、「今の私の技量では無理」と一旦中止したばかり・・・。

 

 

今書いている小説以外にも、書きたい小説が何本かあるのですが、

その中の一つが、私が通った地域をモデルにした、戦時中のお話。

実は、この小説を書きたいと思ったのは、鍼灸師さんの奥さんから

聞いた話がきっかけでした。

 

茨城生まれの茨城育ちである私ですが、戦時中、茨城県がどういう

状態であったのか?軍事施設が沢山あった事など、恥ずかしながら、

全然知らなかったのです。

 

興味を持ち、いろいろ調べていくにつれて、色々なことを知り、書きたい

小説のモチーフが浮かび上がってきました。

 

完全なるノンフィクションにするには、荷が重いので、フィクションにする

つもりですが、実在する土地や時代を書くというのは、正直難しいと

感じているのも事実ですが、小説のモチーフがたまに浮かび上がってくる

事があります。

 

 

今回、涙がとまらなかった場所の辺りでは、その地で訓練を受け、戦地に

赴いた多くの兵士さん達がいた場所でした。

 

浮かび上がってきた映像は、

 出征の日の前夜、凜々しい姿形をもった兵士の一人が、夜眠れずに、

中庭の井戸の所へ歩みを進めた。下宿先のおかみさんが、一人佇むのが見えた。

兵士は、「本当にお世話になりました。」と礼を言い、頭を下げた。

おかみさんは、涙を堪えて、ただただ、頷いていた・・・。

 

 

戦時中に亡くなられた兵士の方の魂が、私に見せたのか・・・。

それとも、登場人物の心情が、私の心にただ入り込んだのかは

分かりませんが、少しの間、涙がとまりませんでした。

 

 

実在する土地をモデルに、実在した時代を、戦争を知らない私が、

戦時中の事を書くのは、とても荷が重く、自信がないのですが、いつか、

この小説を書きたいと思っています。