成長実感を感じる瞬間とは。
僕はそこに「先輩との飲み会の場」を上げたいと思います。
飲み会というのは非常にありがたいもので、そこから先輩方からたくさんのアドバイスを頂く機会があります。
コロナの影響もあり、大多数の飲み会(わちゃわちゃした会)よりも、
少人数で且つ店も静かな、しっかりと話す機会のほうが増えたように思います。(現在は緊急事態宣言でないですが)
その際に、僕自身悔しいなというか、もっと良い会にできたなと思うときは、「仰る通りですね」という回数が非常に多かったときです。
この「仰る通りですね飲み会」に関して今回述べたいと思います。
「仰る通りですねから前に進むとより深いお話を聞ける」
仰る通りですねを避けるという意味において、「素直に話を聞かない」ということではございません。前提めちゃくちゃ学びになる話だと思いますし、素直に聞く姿勢を忘れてはいけません。
ですが、僕自身の経験として、コミュニケーションが先輩からの一方通行になっている会はあまり良い会ではない、というよりも1発目に話す会話はまだまだ持っている知見/認識の薄い部分なんだろうなと感じます。
例えばですが、
Aさん「新卒のトレーニー育成において、どういう点に気を付けておられますか」
先輩「新卒の場合、仕事のスキルの部分は様々な点で学んでいくだろうから、仕事ってできる人ってこのスタンスの部分が、やっぱりできる人と全然違うんだよね。
例えば、言い訳をしないとか、素直に聞くとか、色々あると思うけど。なので、どういう仕事のスタンスで臨んでいるか、ここって若手しかなかなか学べないところだから、自分はそこを意識して指摘もしているかなぁ」
という回答があったとします。
ここで「なるほど~とか、仰る通りですね。勉強になります」となると、この話はそこで終わり。
数秒間の沈黙の後、自分が先輩なら「○○さんは実際に育成では具体どういうところで困ってるの」みたいなことを聞くんじゃないかなと。
こうなると、確かに参考になる機会ではあったものの、すごい表面的な話で終わります。
ここで仮にAさんが
「スタンスの違いって確かに大切ですよね。現状スタンスの育成って各トレーナーに依存しているところがあるように思うのですが、やはり仕組みとして用意するってのは難しいものなのでしょうか」
とか
「なるほど、ただ、自分の場合は、スタンスの違いっていうのはある意味自分の考えを人に押し付けているように思えてしまって、なかなか切り出せないところがあり…そこで、逆に若手を見ていて、こういうスタンスは注意せよみたいな、わかりやすいものってありますか」
など次に踏み込んだ返答をしたとします、するとこの2発目で一気に話は深い境地に行くように思います。
この2発目をカウンターとして繰り出せるかがめちゃくちゃ重要だなと、
2発目の後の話ってここからぐっと深くなるんですよね。
ここができていなくて、浅ーく終わったときに、自分の場合今日は反省だな~と思います。
ではそうならないために、できることを纏めたいと思います。
①情報のストックをため、言語化された状態にすること。
当たり前ですが全く関心がないものに対して、話すことはできませんし、質問の質も相当薄いものになります。
当たり前に、世間の情報を仕入れておくということはすごい良いことですし、この会社はこういうことをやってるみたいなんですが、それって弊社でも当てはまりますかね。のように相手との共通の知識や言語があるから話ができることが多いです。
ただ、それ以外にも「自分の考えを持っておけば結構話は深くなります」
別にコミュニケーションは片方が相手と違ったり、浅くてもいいのです、キャッチボールができることが重要なんじゃないかと。
自分の考えが浅かったとしても、なぜ浅いのか、こういう考えもあるよというより深い助言を頂けるものです。
そのため、自分が思ったり、考えたことを、言語化しておくということでも結構違うと思います。
ふわふわしたものではないというか、日報とかってその部分で非常にいいんだろうなと思います。
言語化をその飲み会の一瞬の場でするのは不可能なので、常に持ってるってのがいいと思います。
②情報を得たときに、瞬発的に自分の考えを述べれるようになる
先輩から返ってくる情報というのは自分の情報以上に認識力が高いものが多くて当たり前です。
なので仰る通りですねとなるのですが、その情報を受け取って瞬発的にこうじゃないか、そういえばこういう情報も同じかもしれないと
色々ある情報を結び付けて、発言するということは実際にできます。
会議と違って飲み会なので、ある程度はずれていて、話す必要がある会話でなくてもいいわけなので。
ここで良いなと思ったのが、新聞などのニュース・Newspicksなどの情報系メディアの記事などの事実に対して、終わった後にこれってこうだよな。っていうことを考えてみること。
本の場合は、これはこういうことを意味しますよという感じで、情報が経験や知恵で昇華されて話が進み、作者がこれはこういうことだよ~って言ってくれているため、
事実から何かを考えるというのはなかなか難しいです。
なので今社内でもニュースを読んで発信する文化が醸成されつつありますが、
これは自分も取り組んでみて、こういう分野全く考えが持ててないという自分を発見します。
実体験としてあるのですが、
情報を色々なものに結び付けて考える思考訓練をすると、先輩などのこういうことだよということに対して、結構自分の情報を紐づけれるようになってます。
こういう思考訓練というのは、やればすぐに成長するというのものではなく、
長い期間を経て成長した自分に気づくものではあるのですが、大事だなぁと感じます。
今改めて、具体と抽象の勉強をしているのですが、これについてもまた書きたいなと。
今回は長くなりました。
最近自分の力不足を強烈に痛感する機会があったので、
自分自身さらに気を引き締めて頑張りたいなと思います。
おわり