大企業病とは何か、、、最近自分も偉そうにそういうことは考えます。自分の属する広告本部も1000名を超える事業規模になり、規模だけ見れば大企業だと思います。
※記載しているものはCAがそうだからという意味で書いているわけではないです。(注釈)
「サイバーエージェントらしさ」を失わず、かつ企業として資本力やブランド力を活用して経営を行うことは大事です。大企業病ってどこから発生して、そもそも何者なのか、奇跡の会社を作るうえで絶対に避けたいものだなと思います。
大企業病の定義は難しいとは思うのですが、僕なりに考えた1つの大企業病は、「働くことに対してモチベーションが低いとか、残業が少なくなっている」というものではなく、
「誰かがやってくれる、会社が解決してくれる、という無責任主義・文化」なのではないかと思います。
組織が大きくなるにつれて、TOPである経営者がマネイジメントできる割合は当たり前ですが少なくなります。そのためマネイジメント権限を部下に委譲する形となりますし、大きな組織に秩序をもたらすために様々な制度や仕組みを整えることは必要です。
子育てしているママさんでも働けるようにや、新規事業に手を挙げられるような仕組みどれも必要なものだと思います。
ただ、「なんでも、かんでも、仕組みによって/制度によって解決してはいけない」と思うのです。それは、仕組みや制度がないと動けない人を作る可能性があるからです。
例えば、「人への育成に対する意識が低いので、人材育成を昇格の明確な基準とする」「自分のやりたいことが実は言えない人が多いので、上司以外の人に伝えることができる面談を用意する」などがあったとします(こういう制度が反対というわけではありません)
でも、「もし制度によって評価のために、人に対して教育をしなくてはならない」となったらどうでしょうか。
先輩から教わるということに対して感謝が芽生えるのでしょうか。自分も同じように後輩に色々教えたいと思う人が増えるかというと、逆なのではないかと。
人に対して育成をするということは、当たり前にしなくてはならない。自分自身もたくさんのことを先輩から教わりましたが、先輩は評価されるためにやってくださったのではありません。おそらく自分を立派なビジネスマンにしたいという純粋な思いからだと思います。
だからこそ、その恩返しの意味も込めて、次の世代に自分の精一杯を伝えていきたいと。
(もちろん育成をキャンペーン的に盛り上げたり、やり方を研修のような形でレベルを担保するとかは必要だと思います※評価を例にした場合の話です)
それを制度にするのではなく、文化にしなくてはならない。人を教育できる、成長させられるというのは、立派なことで、褒められることで、そういう思いが前提ある人がリーダーになるべきだと全員が認識している。
目先の利益ではなく、長期的にどういう人が創り上げられるのかを同時に考えなくてはいけないと思います。
普段人と関わる中でたくさんの不満が出てくるのは当たり前です。
自分のネガティブな感情を吐き出したい気持ちも出てきますし、会社に対して全て全てが完璧なんて当たり前に存在しません。
ですが、その時に必ず「自分はどう解決しようとしているのか、自分の立場でもできることは何か考えアクションを取ること」がとてもとても重要なこと。
確かに、そういう意見を吸い上げる場を会社が用意するのはめちゃくちゃ大切です。
でもその機会を毎回待つのではなく、それを提示してみる、自分で動いてみる。問題があるなら解決できるように取り組んでみる。
そういう考えを前提持っていないといけないのではないかと。
そして、リーダーはネガティブな意見に対しては、「ではどうすればよいのか」を考えさせること。
結局、大企業病とは「一人一人の心の中から生まれる」のではないかなと思いました。
一番サイバーエージェントの強い部分を理解している社長から連綿と続く組織、
各組織のリーダーシップを発揮する人材が、組織の変わってはならない「これがサイバーっぽよね」ということを認識して、コミュニケーションできること。
もちろん変わらないといけないところは時代を追うごとにたくさんありますが、
それでも変わってはいけない「自分たちで変えていこうとする気持ち/会社任せにしない考え/自分事化して物事に取り組むこと」
そういうものをしっかりと次の世代に伝えていくこと。
僕はまだまだひよっこの年代ですが、もう来年は5年目、サイバーでは若手→中堅と呼ばれる層に入るぐらいの年次になりますが、その責任が少しある立場なんじゃないかと。
僕よりも、もっとチームについて考え続けておられる、
上司の蜷川さん/簑田さんの考え方を学びつつ、自分事化をして物事に取り組むこと。
国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい。※故ケネディ大統領の言葉です
できることから、はじめていこうと思います。