Sema 〜 mille-feuille style   -2ページ目

「天外者」のパンフレット。

初回で買えたのに、最近やっときちんと読むことができた。

田中監督と翔平さん、西川さん、森川さんの4人のインタビュー記事の中で、田中監督が翔平さんに「龍馬の靴、あとですごいことになるから」と言われたと書いてあった。なんとなく頭に残したまま、でも何のことだかわからないでいた。

 

お恥ずかしい。

やっとやっと10回目にしてその謎が解けた!(と思っている)

 

龍馬の登場はとても印象的だ。

ああいった演出は私は見たことがない。

勝先生の部屋に入っていって、リンゴをかじりながら会話をするシーンの冒頭。

右足、左足、コツコツ。画面いっぱいにブーツのみのアップ。

姿は見えずとも誰なのかすぐわかる!

監督、さすがです!

(おまけに姿が見えたら、着物の袖に龍!)

 

そのブーツが後に続いている。なんて粋な仕掛けを。

 

それは最後の大阪商工会議所でのシーン。

五代の人生を賭けた名演説だ。

そして龍馬はすでに亡き人である。

 

岩崎弥太郎と会議所面々 VS 五代友厚。

最初はそのように見えた。

でも野次の嵐を一人で受けながら咳き込み、口元を押さえた五代のハンカチを見てしまった弥太郎のあの表情。

あの表情で、友情は壊れていなかったのだとわかった。

驚き、そして悟った弥太郎の表情、そこにフェルメールを思わせる画面右上からのライティングの美しさ。忘れられない。

 

そこから弥太郎は一見煽るように、しかし五代がちゃんと自分を表現できるように強めの誘導をしていく。

 

「私の本心は金ではない」

「金も名誉もいらない。私は夢のある未来が欲しいだけだ」

 

「はっきり言って、儲けも出せんようなもんを商人(あきんど) とは 呼ばん!」

「私には100年先の日本が見えておる!」

「今は皆で力を合わせる時だ!」「前に進まねばいかん!」

「大事なのは目的だ」

「利用できるもんは何でも利用しろー」

「何も持たんもんは俺を利用しろ!」

「これからはー あきんどがー 世界を動かす!!」

「どでかい海を知るんじゃ!」

「みんなで力を合わせて進むんじゃ!」

「俺にまかせろー!」「俺に ついてこい!!!」

 

この白熱した演説を聞きながら、弥太郎は言った。

「うぬぼれが戻ったのう。そうじゃ、それでいい、お前はお前の 道を行け」「のう、龍馬」

と、その時だ。

その瞬間、弥太郎の足元が映った。

弥太郎は龍馬のブーツを履いていた!

 

そして笑みを浮かべながら、騒然としている会議所から

一人去っていった。

 

は〜〜〜、ここだったんだ。

龍馬の体は無くなっても、彼の志は五代や弥太郎とともに生き続け、未来に繋がっていくんだとブーツが語る。

そうわかったらいつも以上に涙が溢れて溢れて止まらなくなった。

 
本当に素敵な演出です、監督!
ありがとうございますえーん
 
 
しばらく立てなくて、お掃除のお兄さんが来てしまったので仕方なく席を立ち階段を降りた。
途中、まだ立てずタオルハンカチで顔を覆って嗚咽を堪えきれず、しゃくりあげている女性がいた。
駆け寄って手を握りたい、ハグしたい衝動に駆られたが、コロナの時代、我慢した。
 
こんな風にいろんな想いを募らせている方々が全国にたくさんいる。
 
映画の内容と春馬くんの出来事は切り離せず、感情移入してしまうけれど、どうやったってどこから見たって誰が見たって、
そうそうお目にかかれない素晴らしい作品だと思う。
 
なのに、映画祭では全く評価されず、読者が選ばなければ賞を取れない現実に闇しか感じられない。
ここまでも圧力がかかるのか。
そこまでする理由は何?!
 
そんな下世話なことは横に置いといて。
賞なんか取れなくても「天外者」は皆の心に一生深く残る作品となったのだから。
記録より記憶よね!
 
 
日本が世界に誇れる映画の誕生です。
ぜひ海外の多くの方にも見ていただけるように、私たちもできる限りの応援をしなくちゃ。
ギグリーボックスさん、頑張って!
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年12月11日に公開された「天外者」

2021年2月も後半に入った現在もロングランが続いている。

一度終了したところも再上映、再々上映となり、ファンの熱い思いが世の中を動かしている。

もちろん内容が素晴らしいからという基本があるからだけど。

これだけでも胸が一杯になる。

 

おかしいなあ、私はグンちゃんのウナギなのに。

それはこれから先も多分変わらないと思うけど。

彼がお勤めに出た直後、ちょっと暇になった心の隙間にストンと入ってきちゃった「せかほし」の春馬くん。

 

もちろん俳優としての作品は見ていた。

ラストシンデレラはよだれ垂らしてたし、風早くんは漫画越えした唯一の人だし(登場の瞬間“5月の風”が吹いたからね)、ミニシアター系が大好きな人間にとっては「僕のいた時間」「わたしを離さないで」は沁み入った。サントラ大好き!

でもグンちゃんしか見ていなかったせいで、見えないバリアがかかっていたのかなあ。

 

せかほし自体、テーマがどストライクで、➕春馬くんの発する言葉が素敵すぎて、おまけに素の可愛らしい面を見るたびに、どんどんファンになってしもた。

翌年「TWO WEEKS」が始まった。

1話で流れためっちゃかっこいいサウンド。誰じゃ!これはー!

すぐにクレジットを確認。なんと「三浦春馬!!

ひえーー!ポーン

知らなかったのよ、こんなにすごい歌を歌う人だなんて!

で、90年代後半から全く聞かなくなっていたJ-POPなのに、FNSに春馬くんが出るというので見た!

もうトリハダ!

 

キャーーー!日本にいたーーー!

世界に通用するアーティストがーーー!

初めて発見したーーーー!!

 

KーPOPも凌駕する実力にめちゃめちゃ興奮しましたわよ!

直後ポチりましたね。

やっぱり音楽をやる者にとっては、俳優よりアーティストの威力に より一層惹かれてしまうのでした。

 

もうそれからは、ちょっとグンちゃん忘れちゃって汗

 

そうこうしているうちに、あまりのショックに立ち上がれなくなったあの日を迎えた。

 

あれからもう7ヶ月が過ぎた。今でも簡単に号泣できる。

世界に通用するアーティストなのに。表現者なのに。

夢のある未来を語っていたのに。

 

49日を過ぎてから噴出してきた数々の疑惑。

多分、皆さんが考えている通りではないかと思っている。

人と話している時、春馬くんの話題になったら必ず「彼は自分でじゃないよ」と断言する。わざとそうしている。

すると「やっぱりーはてなマーク!!なんかおかしいと思ってたんだよねメラメラ」とほとんどの人が言う。

感度を持っている人は何かしら気づいているものだ。

 

でも何も明らかにはされない。

トモヒコさんがかなり深く切り込んでくださってうれしい。

でも世の中には出ないだろうなあ。

だって、YOSHIKIさんがいまだに「HIDEは自殺じゃない」と言い続けているのを聞くたびに、真相を知っていても言えないんだなあと思うもの。言ったらYOSHIKIさんが消されるからね。

(同じ手口だよね)

 

ここは日本なのに。隣国じゃないよね。

最近じゃよく分からなくなってきたみたいだけど。

 

でもね、わたし覚えていることがある。

あれは多分90年代半ばから後半にかけてのことだったと思う。

ある日NHKのニュースで「有名音楽プロデューサーに薬物疑惑、現在海外にいるため、帰国後(事情聴取もしくは逮捕)する予定」と流れた。罪状を鮮明には覚えてなくてダメなんですが。

 

すぐに誰だかわかった。当時一世を風靡していた売れっ子作曲家。ありえるよなーと思って、実はちょっと楽しみにしていた。その人はある意味音楽業界をぶっ壊した人だから。

 

でも何日、何ヶ月経っても、一切報道がなされない。

不審に思って、あるディレクターに聞いてみた。

すると「あー、あれは本人が赤坂に泣きついて、なかったことにしてもらったらしいよ」

 

あー、そう言うことか。それができてしまうんだ、この国。

全てのメディアを黙らせ、警察をも支配下に置いている業界の

ドン。

怖い、怖すぎる。 あの時、闇を初めて知った。

そして、誰も何も言えず、その話はきれいさっぱり終わった。

 

それどころか爆弾

その後「麻薬撲滅キャンペーン」の広告塔となって、ポスターのど真ん中にいた。えげつない!マジえげつない!

これが業界の本質です。

 

だから春馬くんの闇も、悔しいけれど外に出ることは難しいのではと思ってしまう。

だったら何ができるか。

彼と彼の作品を愛し続ける。これしかない。

 

彼を離さなかったのは、バラされたら困るから。

永遠に葬り去りたい業界に抵抗するには、一見地味だけど大きな勢力となる「三浦春馬は死してなお売れる」ことを見せつけること。無視できない力になること。

圧力に抵抗してでもメディアが取り上げたくなるようなムーブメントを起こす、そしてそれを続けること。これがとても大事ではないだろうか。

と言うか、パンピーにはこれしかできないのかもしれない。

 

だから今の天外者のロングランは世の中を動かす、業界にヒビを入れる横揺れになると信じている。

「森の学校」や他の作品共々、ずっと映画館で見続けられるよう、素晴らしさを人に口伝え、発信し、いつかいつか彼の無念を晴らしたい。

そんな想いを毎日空に向かって念じているわたくしなのでした。

 

見てきました、「天外者」

 

2日間で3回。

 

なんというか、、、

素晴らし過ぎて、悔し過ぎて、言葉にならない。

表現のしようがない感情が心身を覆って、未だに思い出すだけで嗚咽が漏れてしまうので、誰にも話しすらできない状態です。

 

初日は1回だけにしようと決めていた。

じっくりとゆっくりと噛み締めるために。

 

 

マスク、たくさん持っていってよかった。

一度外すと、いろんな水分でベタベタ。

気持ち悪くて二度とはめられなかった。

 

ハンカチ、たくさん持っていってよかった。

拭くのは涙だけじゃない。

 

薄着していってよかった。

血液がぐるぐる動き回って汗が吹き出した。

(でもね、2回目からは逆にゾクゾクして、たくさん鳥肌が

たった)

 

飲み物持参してよかった。

体中の水分が蒸発しちゃって喉がカラカラになった。

 

そして。

 

一人で行って、よかった。

 

終わった後、感想なんて語りたくなかった。

自分の心と対峙する時間がとても大切だったから。

 

 

帰り道のイルミネーションがキラキラ眩しい、気がした。

デパートの食品売り場に美味しそうなものが並んでいた、気がした。

人とぶつかりそうになった気もしたし、ザワザワした街の喧騒も聞こえていた、かもしれない。

 

でもそれは、目に映っているだけ、遠くで鳴っているだけで

何一つ、自分の心の中には届かなかった。

 

あの、炎のような熱量の塊が渦を巻いて、私の全身を貫いた。シートに打ち付けられて息ができない。

 

映画は相当見ているけれど、こういう体験はそうそうない。

一生忘れることができない、強烈な時間をいただきました。

 

今はまだ、こんなことしか表現できない。

 

 

ただ一つ、冷静になって考えると、主演の春馬くんにばかり気が行ってしまうけれど、翔平さんの龍馬は相当素晴らしいと思う。

大河より断然!

本来なら、舞台挨拶で自分の演じた龍馬をもっとアピールできるはずなのに、観客のことを考えて春馬くんのことをたくさん伝えてくださっている。

でも見ればわかるから。翔平さんの龍馬、素晴らしいです!

 

西川さんもいい味出していた。香川さんに負けてないよ。

そして蓮佛さんの豊子は、芯が強いのに静謐で儚げで、

深く印象に残った。

本当に素晴らしいキャストさんたちだったと

日に日にわかってくる。

この味わう時間が大切なの。

心の中で作品を、春馬くんを熟成していく。

 

 

田中光敏監督

今回初めてお名前を認識したけれど、実は「利休にたずねよ」「海難1890」も見ていて、どれも深く印象に残る素晴らしい作品なので、本当に楽しみにしていた。

心に深く染み渡る良質な作品、何年か後にそっと取り出して見直してみても、また心揺さぶられるだろう作品ばかり。

 

その監督が「立ち直れない」とおっしゃった。

二人とも、これからも一緒に良い作品を作りたかったはず。

その喪失感、想像するには辛すぎる。

そして私たちの喪失感も計り知れないね。

 

ぽっかり空いてしまった心を埋めてくれる

次の日本人は現れるのだろうか。