Sema 〜 mille-feuille style  
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「ブレイブ群青戦記」で見せた主演 真剣佑くんの演技。

最初は自分に自信が持てなくて、己と対峙せず逃げている、

覇気のない高校生。

それが戦国時代にタイムスリップし、仲間が次々と殺された。

それでも何もできない自分。

親友が殺されて、初めて感じた己の無力さ。

松平元康と出会い、その生き方から多くを学び「仲間を助けたい」と眠っていた自意識が次第に目覚めていく。

最後は仲間を守るため、「自分を信じて」戦いに挑んでゆく。

その心の変化の表現が素晴らしく、運動神経はサラブレット、

ずば抜けたセンス、さすが春馬くんから継承された人だと、

その説得力に唸った。

 

 

 

 

そのマッケンが、ブレイブよりも先に撮影していた

「るろうに剣心 最終章 The Final」

コロナのせいで、公開がブレイブよりも後になってしまったが

見ないわけにはいかないでしょう、と初日に行ってきました。

 

過去3作はテレビで(すみません)見て、健さんのアクションに惚れ惚れしていたので、その敵役となると、相当すごい戦いに

なるんだろうなと楽しみにしていた。

 

 

 

 

アクションシーンは歴史に残る死闘だった。

この時代にこの役者がそろわなければ成立しなかった息を飲むシーンの連続。

ビジュアルも完璧で、縁(マッケン)のシルバーの髪から覗く

大きな目と「2メートルもあるドキドキ」長い長いまつ毛に釘付け。

 

あの、自信のなさそうな声でボソボソと喋っていた蒼くんの要素はどこにしまってあるの?と探してしまうほど、ハリのある

腹の底から響く憎しみに満ちた美しい声。

 

 

 

 

 

正直、見終わってマッケンのことしか心になかった。

縁の姉を惨殺したという立場上、剣心は色々と抑え気味にして

いたとは思うのだが。

縁のハンパない存在感。

あの体のキレ、反射神経、憎しみの表情、圧倒させる声量。

こんなにも素晴らしい役者さんだなんて!

もーーーー海外に行くしかないよね!!

 

 

「るろうに剣心」は素晴らしいエンタテイメントだし、

こんな規模の映画はなかなか作れないと思う。

スカッとするにはとてもいい映画、と言っては失礼か。

 

 

 

 

この4ヶ月間、「天外者」「ブレイブ群青戦記」「森の学校」

「キンキーブーツ」「真夜中の5分前」を毎週かかさず何かしら見てきて、時には3本立ての幸運をいただけて、

私の中に残ったものは「深さ、奥行き、陰影」

自分がいつも求めているものだ。

 

それを全ての作品から頂戴することができた。

未だに、思い出すだけでいつでも涙がこみ上げてくるほどに

胸に深く刺さり、心の襞にしっかりと刻み込まれ、

きっとこれから先、いっときも忘れない。

そんな愛おしい作品たち。

そういう作品を春馬くんは選んで生きてきたのだと思う。

 

作品を比べるのは意味がないけれど、目をつぶって思い返して

みても、浮かぶのは「五代さん」「元康様」「マト」「リョウ」これは心がそう思うのだからしょうがない。

 

どうせ同じ時間を費やすのなら、一生忘れられない、細胞に

染み込むような作品に出会いたいと常々思っている自分に

神様と春馬くんがプレゼントしてくれた作品たちだったと

出会えた幸せをずっと噛み締めている。

 

 

ブレイブは原作も知らず、ノベライズも半分しか読めずに見に行ってしまったものだから、あの展開のあまりの衝撃に狼狽し

1週間立ち上がれなかった。

よく無事に運転して帰ってこられたものだ。

 

なのでブログを書く気にもなれず、あっという間に上映が終わってしまう。

2回目からは「これは最初からそういうストーリーなんだ」と

言い聞かせて見たので、ヒーローの元康様を楽しむことができるようになれた。

あそこまでカッコいい役は、「ラストシンデレラ」以降、

初じゃないかな? もっともっとヒーローを見たかった。

 

 

 

 

ブレイブも終わっちゃうけど、何か書き残せたら。

 

 

ブレイブ公開まであと2日!という映像を見た。

元康様と蒼を見るだけで涙が出る。

もう皆さんすでに心はブレイブでいっぱいだね!

 

おへそが横についているので、その前にもう一度

「天外者」のことを。

 

 

 

 

 

私は田中監督の美意識が大好きだ!

こだわった音のつけ方も!

 

・最初の万華鏡のシーン。美しさの中に未来への希望が見える。

・自由になったら何がしたい?と才助に聞かれたはるが

 「二人で海が見たい」と言った後に挟まれる、

 空を飛ぶトンビのシーン。

 海が見たいなんて、付き合いたてのカップルのセリフみたいだ が、はるの場合、逃げられない現実から解き放たれて

 自由を手にすることが「海」として描かれる。

 軽やかに空を飛ぶトンビがそれを代弁していると感じた。

・豊子と二人で墨絵を描くシーン。特にガラスのコップ

 (切子か?)に墨汁がポトっと落ちるところ。

 あれは静謐で美しすぎる二人の愛の交歓だ。

・明治になり世の中が安定してきた街の中で、友厚と豊子が

 微笑みながら見つめあうシーン。この時の友厚はまるで

 仏のような穏やかな笑みをくれる。

 それがまた胸を揺さぶるのだ。

・そしてラストの45000の光のシーン。

 

トンビのシーンを除いて、後の4つのシーンには、とても印象的なヴォイスが流れる。まるで大気を包み込むようなおおらかで

暖かい音色の。韓国の女性の声らしい。

万華鏡のシーンで、Amで「ラーミーソラー」と流れてきたメロディが、他のシーンでもアレンジされて流れる。

特に45000の光のシーンでは、「ほんまにあなたは天外者や」というセリフの後、オーケストラがダラララと入るとすぐに

ヴォイスが「ハー」で入ってくる(Am ミーレドーレミー)

ここが大泣きポイントの一つとなる。

 

声をメインにした作り方には「くーーーっ!羨ましい!」としか言えないくらい、素敵なお仕事だった!

 

私はこういう仕事がしたくてずっと歌ってきたのに、映像にヴォイスを重ねる作業途中で、遠くに飛ばして声を聞こえなくする

処理をされるのだ。何というか、バックコーラスや小さな打楽器みたいな扱いを受ける。他の音に潜り込まされてほとんどが聞こえない。監督もエンジニアもそういう音しか知らない人ばかりということかな。

でも本来は、声はうまく使えば感情を揺さぶる素晴らしいツールとなるのだ。

そう「龍馬伝」の「想望」のように。

「コードブルー」の「Mindful Hue」のように。

あー、こういう扱いを受けて見たかったな、本当に素敵だ。

 

 

「天外者」のサントラが欲しいと思ったが、発売はなかった。(もうすぐ配信が始まるようで、とても嬉しい!)

エンドクレジット見ると「選曲」の方がいた。

きっと予算が厳しくて、全てをオリジナルで作れずに、足りない部分はありものを借りてきたのだろうと思ったが、全て書き下ろしに聞こえたなあ。選曲って何だろう?

そして、丸々1曲録ってそれをつまんで当てているのではなく、映像が先に出来ていて、きちんと秒数を計算してシーンに合わせた曲作りをされているとわかった。

だから、シーンの転換点できちっと音も変わるようになっていて、見ていて聞いていて、とても心地が良い。

映像音楽というものは本体こうやって作られるものだ。

 

45000の光のシーンは、ヴォイスが入ってきて、気持ちはすごく盛り上がるのに、それは長くは続かず、落ち着いたラストシーンに入っていく。本編の最後はヴォイスで締めくくられる。

そして、エンドロールへ流れるように移っていくのだ。

 

エンドロールもAm。

「ミーラーレーソー」と弦が鳴り始めるとすぐに「三浦春馬」の文字が下から現れて、すーっと上に昇っていく。

 

私はここで毎回号泣する。

春馬くんが届かないところに行っちゃう気がして。

「待って待って!行かないで!」と声にならない声を

心の中で叫ぶ。

翔平さんも続けて来るのに、春馬くんだけが遠くに行って

しまった気がして、悲しみを抑えられない。

ここは本当につらい。

 

途中、ピアノソロになる。この曲は大阪商工会議所の演説の時に流れていた曲だ。良い曲でとても染み入る。

最後はオープニングの激走シーンの音楽に戻って、勢いのある感じで終わる。

そして、春馬くん追悼の文字が現れる。

ここまで立つ人はほとんどいなかったな。

 

公開後数週間で、ラストに特別映像が追加された。

これがまた胸を打たれるのだ。春馬くんがとても楽しそうで。

もっともっと見ていたいのに、あっという間に終わってしまい

そして会場が明るくなる。

拍手があちこちから鳴り響き、お客さんみんなが作品と関係者に賞賛を贈る。春馬くんを悼む。

上映後毎回拍手が起こる映画なんて生まれて初めてだよ、

春馬くん。

 

しばらく立てない。

毎回毎回なんでこんなに打ちのめされるのだろう。

素晴らしい映画で胸がいっぱいなのに、主演がいない。

賞賛を伝えられない。この現実が耐えられない。

 

 

 

最後に。

田中監督の作品には主題歌がない。天外者も然り。

これがいいのだ。

歌なんてなくても、内容があるものはそれだけで成立する。

その映像のために書き下ろされた楽曲なら、相乗効果で

抜群の印象を残すけれど。

 

風潮として、歌がオープニングやエンディング、劇中に入ってくるのが当たり前になってしまっているが、本来はほとんとが

不要、もっと言えば邪魔、な存在となることも多い。

なぜなら、大人の事情で、取ってつけたようなアリモノの曲を

つけたって映像にハマるわけがなく、ただ楽曲を売りたいだけの

タイアップを取りに走るレコード会社や事務所のご都合だけなのだから。

昔に比べると、最近はかなりマシになった気もするが。

 

 

田中光敏監督の美意識。

本当に素敵です。

数年前の「利休にたずねよ」が忘れられなかったのは

そのせいだ。

 

もう一度、春馬くんと作って欲しかった。

 

ありがたいことに、「天外者」と「森の学校」をずっと上映し

続けてくれているTOHOシネマズがあり、ちょっと遠いけど

めっちゃ頑張って通っています。

感謝しかないわ!TOHOシネマズ様!

1日に2本!どちらも染み入る。

昔から質の良い作品を選んで出演してたのね、春馬くん。

 

でも週に1回だけ と決めて。

 

1週間空くと、どうしてもどうしても見たくなって、駆け込んでしまう。まるで薬切れだ。

何度見ても飽きない。都度新しい発見があって、苦しさの中に

少しの楽しみを見出した。

 

すごく練られた脚本だと今更ながらに気付かされた。

 

 

 

オープニング。

才助と龍馬の命を狙っている奴らに、二人が追いかけられ

先を競って走るシーン。

先に行かしてもらう」「わしが先じゃ」「俺じゃ

ここのセリフがマストのシーンに繋がっていた。

 

「日本を変えたい。しかし己一人ではなんもできん。

 自分が情けなか」

「一人やない、おるやいか、ほら!ここに! 

 前を見い、もうすぐ日本の夜明けじゃ。わしは先に行くぞ。

 この海に出て行く。世界の海を駆け巡るんじゃ」

「いいや、俺の方が先じゃ。世界など恐れるに足りん。

 すぐに追いつき追い越してみせるわ!」

「うぬぼれが戻ったか、じゃわしはその先を行くぜぃ!

俺はまたその先じゃ!

「お前とわしとで日本を変えてみせるぜよ!」

「誰もが夢を見られる国にするんじゃ!」

 

 

 

はるはイギリス人に身請けされることを条件に、捕虜にされた

才助を助け置屋を去った。

その後才助がはるを訪ねた時の女将との会話。

「はるはどこに行った」

「あの子は身請けされまして。本当にいいご縁で」

「金のため、夢も持てず犠牲になって!本当に幸せだと思うの  か」

「五代様、失礼を承知で申しますが、何も持たずに生まれてきた 者は、売れるものを売って生きるのが当たり前でございます。

 あなた様は生きるために何を売れますか

女将の(かたせ梨乃さんの「極道」を思わせる)凄みの効いた

言葉に、良家の生まれでお金の苦労を知らずに育った才助は

ぐうの音も出ない。

 

そしてその言葉は多分、才助の心に生涯刺さったまま、ある意味原動力となって働き続けたのだろう。

商工会議所での白熱の演説のシーン。

「文句があるもんは好きなだけ言え!それでも前に進まねば

 いかん。どでかい海を知るんじゃ!大事なのは目的だ。

 これからはあきんどが世界を動かす。

 お国だろうがなんだろうが利用できるもんは利用しろ!

 何も持たんもんは俺を利用しろ!

。。。。こう言えるようになった、力をつけた友厚がいた。

 

 

 

弥太郎だけが成功から取り残され、焦ってやさぐれて才助
(友厚)のところへ「龍馬の代わりにわしと組まんか。

二人ならこの国を牛耳れるぞ」と誘いに行く。

才助はバッサリ。

「断る。 なんて顔をしているんだ。 帰れ。

 今のお前とは話す気は無い」

怒りと失望で飛び出して行く弥太郎を呼び止め、言った。

「弥太郎、お前にしかできないことがる。よ〜く思い出せ

なんとも静かな諭すような言い方で。

 

そのあと弥太郎は、利助に「五代さんは、弥太郎さんに龍馬さんの後を継げと言っているんだ」と言われハッと気づく。

そして後世にに名を残す商人になっていく。

大阪商工会議所の面々の代表となって五代と対決。

ヤジの嵐の中、五代に放った言葉は

「五代さん、ここには全てを失った者もおる。新しい時代の

 犠牲者じゃ。そんなわしらの上に立つと言うのなら、

 わしらの言葉で教えてくれ。よ〜く思い出してのう

お互いを下から支え上から引っ張り上げる、人には見えない

熱い絆。

 

 

 

 

「金も名誉もいらない。私は夢のある未来が欲しいだけだ。

 男も女も関係なくみんなが夢を見られる国を作りたいんだ」

弥太郎とのやりとりのバックに波の音が流れる。

気づかないような小さな音。

これは最初、龍馬とのマストのシーンに繋がっていると思った。

でも12回目に気がついた。

もう一つ、自由を夢見たはるとの海のシーン。

果たせなかった二人の夢も背負って、全力で生きてきた。

二人の思いを、二人への思いを、波の音で表現している。

その深さに胸を打たれた。

 

 

 

 

自分の勝手な解釈だけれど。

無駄に12回も見ているわけではないと、少し言い訳じみた納得の仕方をしている。

 

映画は本当にたくさん見ているけれど、一つの作品を12回も見るだなんて、後にも先にもこれきりではないかと思う。

それくらい深い作品なのだ。

 

こうやって、自分なりに悲しみを昇華しているのかもしれない。

 

もうすぐブレイブが公開される。

多分行きつけのTOHOシネマズは「森の学校」「天外者」

「ブレイブ」の3本立てを実現してくれるだろう。

上映終了の文字が見当たらないのだから。

「ブレイブ」に流れて「天外者」が終了に向かうのはいやだ!

どっちもずっと盛り上げなければ!

 

さて、どうしましょう!

また記録を伸ばしてしまうのだろうか。

自分がどうするのか、楽しみなのであります。