入札シーズン到来! | インフルエンザ等の感染症やその予防・対策に関する最新情報をお届けする一般財団法人 医療福祉施設環境整備支援機構(SEMA)

インフルエンザ等の感染症やその予防・対策に関する最新情報をお届けする一般財団法人 医療福祉施設環境整備支援機構(SEMA)

医療や介護福祉に携わる方はもちろん、一般の方々にも感染症やその予防・対策に関する最新の情報をご提供して参ります。(インフルエンザ/院内感染/ノロウイルス/MRSA/SARS)

いつもこのブログをご覧いただきありがとうございます。


ノロウイルスの感染の広まりが若干収まってきたと思ったら、今度はインフルエンザ・・・。

医療従事者の方々をはじめ、感染予防対策に関わる方々の献身的な活動には頭が下がる思いです。


ところで、こちらも本格的なシーズンの到来です。。。


公的病院の清掃業務や設備管理業務などの「入札」です!


この時期になると、当機構への電話が突然多くなります。携帯電話にも、ずいぶんご無沙汰だった方からかかってくることも増えます。


理由は、


「今の契約物件を守りたいので知恵を貸してほしい」

「新規の入札案件で、提案プロポーザルが必要なので手伝ってほしい」

「見積積算をお願いしたい」

などなど・・・・・・・・。


特に、最近の傾向としては、今までの金額のみの入札(最低落札価格による業者選定)から、「総合評価方式」への入札方式への転換が挙げられます。


「総合評価方式」とは、入札金額を点数に換算した上で、更に技術評価点、その他提案評価など、評価項目や点数配分などは病院によって異なるものの、まさにその名の通り、応札する業者を総合的に評価しようとするもので、国立病院機構の病院などでも多く採用されるようになってきました。


これには、これまで続いてきた「最低落札価格」方式により、劣悪な業者による劣悪な業務品質が蔓延し、結果として、患者さんや現場の看護師さんたちにしわ寄せがいくという大きな問題が限界にまで来たという事情が大きいようで、このことに対して、少しずつではありますが改善の兆しが見えてきたというところでしょうか。


当機構では、ご連絡いただいた方々には、旧知であろうが新規のご依頼であろうが、同じように、


「ただ単なる営業支援だけであればお断りします!」


とお応えさせていただいています。(残念ながら、昔からの関係の断絶もありますが・・・)


当機構では、落札した後の「業務品質」を軽視するような業者のお手伝いはしていません。

なぜなら、事前の従事者教育も満足にせずに、病院側の期待に応えられるわけがないからです。


もちろん、入札に関しては業者側の問題だけではありません。病院側から提供される「募集要項」や「入札仕様書」などを見れば、委託者側の考えや姿勢も見えてきます。

その中には明らかに現行の業者との親密な関係性なども見えてくるのです。



この入札を含む「業者選定のあり方」については、また機会があればこのブログにも書かせていただくつもりですが、3月に開催予定の「日本環境感染学会総会」でもポスターによる発表をさせていただく予定にしております。

その告知は改めて。


SEMA代表