結局は他人にはわからない…。 | インフルエンザ等の感染症やその予防・対策に関する最新情報をお届けする一般財団法人 医療福祉施設環境整備支援機構(SEMA)

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医療や介護福祉に携わる方はもちろん、一般の方々にも感染症やその予防・対策に関する最新の情報をご提供して参ります。(インフルエンザ/院内感染/ノロウイルス/MRSA/SARS)

おはようございます。

今朝は、某テレビ局の特集番組を視た感想を書かせていただきます。


42歳の看護師さんは、39歳の時に6歳年上の素敵な男性と結婚をしました。

子供を作るには高齢ではありましたが、ご夫婦ともどうしても子供が欲しいという気持ちが強く

すぐに妊娠をしましたが残念ながら流産をしてしまいました。


その後、2回妊娠をしましたがいずれも流産という残念な結果に終わり

子供づくりを諦めかけていたころ、再び妊娠をしました。


「今度こそ」という気持ちで体調にも気を付けながら、無事に妊娠初期を乗り切った矢先

7か月目の定期検診で赤ちゃんが、染色体異常の先天性疾患「ダウン症」と診断されました。

ご夫婦ともに大きな衝撃を受け、その時、ご主人は

「一層のこと流産してくれれば…」と思ったこともあったそうです。


一方、奥さんはそんなご主人の気持ちや考えを微妙に感じ取り

「実家に帰って一人で産む」ということを考えたそうです。


一般的に、ダウン症にかかった胎児は流産の確立が高くなることが知られていて

奥さんは


「ダウン症という疾患のことよりも、また流産するのではないか、もう流産はしたくない」


と強く思ったそうです。

このあたりは母親になる女性の強さでしょうか・・・。


そのようなお互いがギクシャクした時期も、本音で語り合いながら

最後には「生まれてくる子供のために最善を尽くそう」ということになり

ご夫婦で出産の準備に取り掛かりました。


時には、大阪にあるダウン症の子育て支援のための施設を訪れ

そこで行われているダンス教室などを見学し

ダウン症の子供たちが楽しそうに一生懸命にダンスに取り組む姿を目の当たりにして

多くの勇気をもらったそうです。


(ダウン症の子供は「天使の子供」といわれますが

まさしくダンスを楽しそうに踊っている子供たちの笑顔は素晴らしいものでした!)


その頃から、ご主人は生まれてくる子供の為にビデオレターを制作し始め

そのビデオレターの中で


「あなたのお母さんは私にとって最も大切な存在です。

ですからお願いですからお母さんを傷つけずに元気に生まれてきてください。

生まれてくるのを楽しみに待ってます。」


というコメントを残しています。


紆余曲折ありましたが、何とか無事に出産の時を迎えました。

今までに三度の流産をしているために帝王切開による出産でしたが

大きな泣き声とともに無事に元気な男の子が生まれました。


ご主人は奥さんをねぎらった後、北海道の実家にすぐに電話をしましたが

「今無事に生まれた」というのが精一杯で、あとは言葉にならずに嗚咽するばかり…。


そのご主人の姿を見た瞬間、恥ずかしながらテレビの前で泣いている自分がいました。

(年を取ると涙腺が弱くなって…)


テレビ番組ですからその後は出演者の方々からいろいろなご意見があり

中には首を傾げたくなるようなご意見もありましたが、結局は


「すべてのことは当事者だけのものであり、他人にはわからない」


と感じた次第で、これからの子育てではご苦労も多いと思いますが

ぜひとも頑張っていただきたいと願うばかりです。


幼い子供が関係する悲しい事件や事故が多い昨今ですが

今回の番組は胸が熱くなるような内容の番組だったので

ご覧になられていない方の為にご紹介させていただきました。


そういえば、航空機内での赤ちゃんの泣き声に関する論争が話題になっていますねぇ…。


今朝は、落ちのない話になってしまい申し訳ありませんでした。





SEMA代表