先日、小中学校で「全国学力・学習状況調査」が行われ、結果が返却されています。
保護者の方にとっては気になるところでしょう。何件か「この結果はどうでしょう」というご質問や「対策(復習)をお願いします」というご依頼を頂いています。
特に全国平均を下回ったりするとどうしても心配でしょうから、ご依頼いただければ念のため確認いたしますが、保護者の方のご心配ほどの問題はないことがほとんどです。
普段見ている塾での様子や、学校の先生の見立ての方が実態を正確に表していますので、そちらを重視する方が実りが多いかと思います。
さてここからが本題。
では、なぜ塾や学校ではそこまでの問題がないのに、全国学力・学習状況調査では心配になる点数を取ってしまうのか。
理由は2つあると考えます。
1つは「真面目に受けていない」パターン。
全国学力・学習状況調査は、普段のテストとは明らかに雰囲気が異なります。
かつ生徒によっては「これは学校の成績に関係しない」と知っていることもあります。
となると、普段の勉強やテストのように真剣に受けず、実力通りの点数が取れていない可能性があります。
また逆に普段と違いすぎて緊張し、実力が出せていない場合もあるかもしれません。
もう1つが、特に主張したいことですが、「他都道府県では事前に対策をしている場合がある」ということ。
グーグル検索で「学力調査 対策」と検索し、ニュースタブを見ると、今年の調査でも学校で事前に対策をしている都道府県のニュースがたくさん出てきます。
(グーグル検索結果)
対策をしている都道府県では、当然点数が上がります。
となるとそれは、全国の平均点を押し上げる効果となります。
すると、対策をしていない都道府県では、平均以上の点数が取りにくくなり、相対的に悪い点数に見えてしまうのです。
おそらく神奈川県は対策をしていないので、実力より点数を取りにくい状況にあるかと思われます。
ということで、全国学力・学習状況調査は参考程度に留めるのが良いかと思います。
特に当教室では、生徒一人一人に合わせた「今必要な課題」を提示していますので、ぜひそちらに注力していたければ幸いです。
【注】
見立て(みたて):見て選定したり、診断したりすること。
実り(みのり): 努力してよい結果を得ること。
事前(じぜん):物事の起こる、または行われる前。
参考程度(さんこうていど):その情報が絶対的なものでなく、あくまで参考の一つとして受け取ってほしいというニュアンスを表す。
注力(ちゅうりょく):特定の事柄に対して力を集中的に使う行為。
★個別学習のセルモ 川崎菅馬場教室★
塾長 雪平聖道
〒214-0004 神奈川県川崎市多摩区菅馬場3-1-7 サクセスビル1-B
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