まずは去年9月。

川崎市立小学校で、教員がプールの水を止め忘れたことに対し、教員と校長が95万円の賠償をするというニュースがありました。

 

校長が賠償金95万円を支払う プールの水あふれた川崎の市立小学校

 

これには教員に責任を求めるのはいかがなものかと、市民から抗議の署名が殺到し、また文科省からも「教員に責任を負わせないよう」と通知が出されたようです。

 

学校プールの管理、担当教員に任せっきりにしないで 文科省が通知

 

そして先日川崎市立中学校で、特別休暇を取得した教員が、やっぱり仕事があるからと出勤したところ、「休暇の不正取得」とみなされ給与の返納を求められたようです。

 

「休暇の不正取得認定は不当」 川崎市立中教諭、措置要求を提出

 

どちらも教員は職務怠慢をしたわけではなく、むしろ職務を全うしようとするあまりにミスや形式上の不正になってしまっただけです。それなのに賠償や返納を求められるというのは、理解ができません。

このような「頑張る先生に罰を与える」ようでは、川崎市で教員になろうという人が減ってしまいます。

 

現に今年度の川崎市立の学校教員採用試験の倍率は、前年度の3.3倍から大幅に減らし、2.3倍まで下がってしまっているとのことです。

プール賠償の話が広まり、教員志望者の間で川崎市が避けられているように思います。

そして休暇不正取得扱いの話も広まれば、来年度はさらに減ってしまうかもしれません。

 

川崎市の教員採用、応募倍率2.3倍…前年度比1pt減

 

ただでさえ学校の先生は仕事がハードな割りに報われにくいと敬遠されつつある世の中です。

その上さらに川崎市が先生を大事にしないというなら、本当に川崎市から先生がいなくなってしまいます。

川崎市の教育のため、川崎市教育委員会には理不尽な対応をしないようお願いしたいところです。

 

【注】

賠償(ばいしょう):他に与えた損害をつぐなうこと。

返納(へんのう):金や物を、もとの場所や持ち主に返して納めること。

職務(しょくむ):担当の仕事である任務。務め。役目。

全うする(まっとうする)欠けることなく完全にする。完全に果たす。

敬遠(けいえん):表面では敬う態度で、実際にはかかわりを持たないようにすること。

 

 

 

★個別学習のセルモ 川崎菅馬場教室★

塾長 雪平聖道

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