今日から数回にわたり「勉強にとって『感覚』は必ずしも正しくない」という話をしていこうと思います。

 

今回はその1つ目。

先日ネットにて、「失敗は成功のもと」は嘘だという論文を紹介しているサイトを見かけました。

 

「失敗は成功のもと」はウソ、失敗した人が成功をつかむ確率は人が信じているよりずっと低い

 

これによると、テストなどで一度不合格になった生徒に「次は合格すると思うか」と尋ねたところ、「合格するだろう」と予測した生徒の割合より、実際合格した生徒の割合の方が低かった、という結果が出たようです。

 

実のところ私は、この結果が「失敗は成功のもと」は嘘だと示しているとは思いません。

この研究のポイントは、人は「失敗そのものが成功のもとだと勘違いしやすい」という点だと考えます。

 

失敗は、それだけでは成功のもとにはなりません。失敗したあと何もしなければ、同じ失敗を繰り返すだけです。

しかし失敗した原因を探り、改善策を考え、その改善策をきちんと実行すれば、それは当然「成功のもと」になります。

 

上のことは、ゆっくり考えれば当たり前のことでしょう。

しかし人の「感覚」はそうはならず、人は失敗そのものが成功のもとになると勘違いしがちである、というのがこの研究の趣旨だと思っています。

 

少なくとも勉強をするときは「感覚」に頼らず、「理屈」または「結果」を頼りにするよう心がけましょう。

 

【注】

論文(ろんぶん):学問の研究成果などのあるテーマについて論理的な手法で書き記した文章。

サイト:《「ウェブサイト」の略》インターネット上で、さまざまな情報を提供するページやその集合。

趣旨(しゅし):文章や話などで、言おうとする事柄。

 

 

 

★個別学習のセルモ 川崎菅馬場教室★

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