先日、iPhoneがGoogleのAIを導入しようとしているというニュースを目にしました。

アップル、iPhoneへの対話型AI「Gemini」導入をGoogleと協議中

ニュースの中では「翻訳アプリ」に焦点が当てられ、かなり実用的なアプリになりそうだと報じていました。

 

これに限らず、翻訳機能は様々なところで進化しており、私自身も、例えば英文サイトを読む時は、(あまり良いことではないと思いつつ)まず日本語に翻訳させたものを読み、必要な部分だけを英語で読み直すという手段を取っています。

 

さて話が変わりますが、学校の学習科目の中で、例えば数学は「論理的思考力を鍛える」、理科は「科学的思考力を鍛える」など、英語以外の科目は「学習する内容以外の能力を高める」意味もあると言われ、たとえ将来にその学習内容そのものを使わなくても、それらの科目を学習する意味があると言われます。

 

翻って英語は、学ぶ意義として専らその実用性だけが言われているように感じます。

海外のWebサイトをスムーズに読むため、海外の人とやり取りするためなど、「学習内容をそのまま使うため」だけに学ぶとされているように思います。

そうであれば、冒頭のように翻訳アプリが性能を上げていけば、英語を学ぶ意義がなくなるとも考えられるわけです。

 

しかしここで私は、英語学習により英語力以外に高まる能力として「勤勉性」を挙げたいと思います。

「英語はしょせん言葉なんだからやれば誰でもできるようになる」という予備校講師の有名なセリフもありますが、英語は他の科目に比べ「頭の回転の早さ」などによる差が少なく、単語覚えを中心として「地道に取り組んでいるか」やもっと単純に「かけた時間の長さ」が影響しやすい科目ではないかと考えています。

(あくまで他の科目に比べてということであり、頭の回転などが全く影響しないわけではありません)

 

ということで、英語をコツコツ勉強し続けることにより、コツコツ続ける「勤勉性」の大切さに気付き、さらにその能力を高めることができ、さらに英語のテストを通じてそれを外部にアピールすることができるのではないかと考えました。

(以前はこの「勤勉性」は、社会科が「暗記科目」として担っていたように思います。しかし社会科がどんどん「思考力」を試すように変化していった結果、英語がその代替として機能するのではないかと考えました)

 

昨今はとにかく「思考力」や「自主性・能動性」が強調され、「勤勉性」は「ロボット」「歯車」「言われたことしかしない」など、価値がなくなったように言われることも多いかと思います。

しかし社会に出たら「勤勉性」が重要となる場面もまだまだ多いのではないでしょうか。

英語という科目は、この「勤勉性」を鍛え、測り、外部に示す指標となるのではないかと思った次第です。

 

【注】

勤勉(きんべん):仕事や勉強に一所懸命に励むこと。

指標(しひょう):物事を判断したり評価したりするための目じるしとなるもの。

翻って(ひるがえって):反対に。 また、他の方面から。

専ら(もっぱら):他はさしおいて、ある一つの事に集中するさま。

地道に(じみちに):手堅いしかた。冒険や人目を引くような行動に出ず、着実に進む態度。

能動(のうどう):他からの働きかけを待たずに自ら活動すること。受け身でない活動。

 

 

 

 

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