YouTubeに「令和の虎」というチャンネルがあります。
これは、愛知で塾などを経営する岩井社長が、色々な野望を持った志願者を招き、その志願者がプレゼンをして、武田塾を作った林社長などがそれに対し出資するか否かを決めるという番組です。
今回、とある塾の塾長がこれに志願したようで、話題となっていたので見てみました。
【FULL】「君怖いよ」偏った教育理念に虎達困惑。できるまで帰れない「成す塾」を広めたい【那須 信寛】[542人目]令和の虎
これに対し、私の感想は「この人、思ってることを正確に表現できてないなあ」と「言ってることは過激に見えるけどやってることは普通っぽいなあ」です。
まずは「できるまで帰れない塾」が売りのようで、それ以外にもいくつかの教育理念があるそうです。
それら教育理念として出されたものを下に載せますが、それが動画の中で話しているうちにどんどんずれていくのです。
動画で全ての理念に触れているわけではありませんが、見つけたところだけ下に列挙していきます。
まずはメインの「できるまで帰れない塾」は、
→サボっていても時間がくれば終わるという甘えた考えを捨てさせるための方便のようです。
また動画内で「9時でも10時でも残す」と言っており、そこから想像すると、例えば「翌朝まで残す」ような気はさらさらなく、真面目にやってさえいればできてなくても色々理由をつけて帰していそうな気がしました。
④の「学問なんて役に立たない」は、
→学んで身に付けた知識も大事だが、「頑張れば成長できる」などの方がより価値がある、という意味のようです。
(アインシュタインの名言「教育とは学校で学んだことをすべて忘れた後に残るものである」あたりを意識しているように感じました)
⑦の「比べろ」は、
→他人と比べるのではなく、目標に対して今どのくらいギャップがあるのかを知れということのようです。
(それは広い意味で「他人と比べる」ではないかとも思いましたが、、)
⑧「子供のなんでを無視する」は
→全ての質問を無視するのではなく、考えるのが面倒だから安易に聞いてくるのはダメということのようです。
とにかくこの方は言葉の使い方が不正確。特に言葉が足らず、過度に一般化しすぎて誤解を生む表現になっているパターンが多いように思います。
私がこの塾を始めるにあたって読んだ本の中でも「外に向けて言っていることと自塾内でやっていることを一致させるのは最低限必要なことである」と書かれていました。
それ以来この「言行一致」は、自塾でも気を付けているところです。
こちらの塾も、まずは言行を一致させるのが優先課題。
それができず言行不一致のままでは、生徒保護者の信頼を得られず、長くはもたないと思います。
やっていること自体はそれほど悪くないようにも思うので、危機感を持ってほしいところです。
【注】
言行一致(げんこういっち):口で言うことと行動とに矛盾がないこと。 主張しているとおりに行動すること。
志願(しがん):あるものになることを望み、進んで申し出ること。
理念(りねん):事業・計画などの根底にある根本的な考え方。
さらさらない:趣旨や意向をまったく抱いていないさま。 決してない。 全然ない。
安易(あんい):のんきなこと。いい加減なこと。
★個別学習のセルモ 川崎菅馬場教室★
塾長 雪平聖道
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