入試が近づいてきております。
入試についてまず言われるのが「高得点を目指すのではなく合格点を目指す」ということ。
特に倍率の低い高校入試では、満点を目指して無理するより、低得点を取らないようにする方が有効なことが多いです。
では、入試の点数を決めるものは何か。
私は「学力×体調×運」だと考えます。
第一のポイントは、これが掛け算であるということ。
足し算であれば、例えばどれか一つがゼロであっても他の2つでカバーができます。
しかし掛け算となると、どれか1つがゼロになると、他の2つがどれだけ高くても結果がゼロになってしまいます。
掛け算の方が、入試得点の実態をうまく表しているのではないかと考えます。
あとは1項目ずつ見ていきます。
まずは学力。
これは言うまでもなく勉強して身に付けるものです。
ただし入試の場合は「中学3年間に習ったこと」が学習対象というのも注意です。
中1中2の内容も当たり前に出てきますので、中1中2で勉強をサボっていた人、また中1中2の内容を忘れてしまっている人は、しっかり復習しておきましょう。
次に体調。
今現在インフルエンザやらが流行っており、非常に怖いところであります。
人ごみを避ける、手洗いうがいマスクなどの防護はもちろん、しっかり食べてしっかり寝るなど、体力そのものをつけておくことも重要です。
またこの「体調」には「メンタルの調子」も含まれます。
なかなかコントロールするのは難しいところですが、「受かった後のことを考える」や逆に「たとえ不合格でも何とかなる」と思うなど、自分が一番精神的に安定するための考え方や工夫を取っていきましょう。
最後に運。
入試は毎年どこかしら問題傾向が変わります。変わった結果、自分に有利に働くこともあれば、不利に働くこともあります。
こればっかりは運次第。どうしようもないところではあります。
せいぜい神様の罰が当たらないように悪いことをせず日々を過ごし、後は祈るしかありません。
しかしここで言いたいのは運を高める方法ではありません。
残念ながら点数が足らず不合格となった場合、それは「運が悪かっただけ」の可能性がかなりあるということです。
自分より学力・体調が足りていなくても、運が良かったために合格した生徒も必ず存在します。
不合格の後、勉強不足などを反省するのは重要ですのでぜひやってほしいところですが、それが原因の全てではありません。
あまり自責しすぎることなく、自分で変えられるところだけに集中していきましょう。
(逆に合格した場合は「運が良かった」部分がありますので、100%実力だと勘違いせず、気を引き締めていきましょう)
【注】
カバー:足りないところを補うこと。
防護(ぼうご):危害などを防いでそれから守ること。
メンタル:こころの健康状態。
罰が当たる(ばちがあたる):悪い行いに対する神仏の懲らしめを受ける。
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