ファルシのルシ

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昔のインターネット上のネタで「ファルシのルシ」というものがあります。

全文は「パルスのファルシのルシがコクーンでパージ」というものです。

何を言っているか分かりませんね。そういうネタです。

 

これはFF13(ファイナルファンタジー13)というゲームの用語で、それぞれ

パルス→地上世界。神様が管理している。

ファルシ→神様。

ルシ→奴隷。

コクーン→天上世界。神様が住む世界。

パージ→追放する(これはゲーム用語でなく普通の英語)

という意味であり、つまり冒頭の言葉は「地上世界(を管理する担当)の神様の奴隷が天上世界で(から)追放(される)という意味になります。

 

何を言いたいかというと、これが、勉強が苦手な生徒が教科書を読んでいる状態と同じだろうと思うのです。

 

今、地理の教科書をさっと開いたら「2004年以降、EUに新たに加盟した東ヨーロッパの国々には、工業化が遅れ、比較的所得が低いという傾向がみられます。」という文がありました。

ここで、「以降」「EU」「加盟」「東ヨーロッパ」「工業化」「比較的」「所得」「傾向」という言葉の意味を知らなかったらどうでしょう。

まさしく冒頭の「パルスのファルシの~」と同じ状態になるでしょう。

 

ということで、勉強でまず最初に大事なことは「知らない言葉を無くす」ことです。

教科書を読みながら、知らない言葉を1つ残らず見つけ、調べるか人に聞くかして、読み終わるころには知らない言葉が一つも無い状態にしましょう。

(このブログで最後に注を付けているのは、そういう意図があります)

 

しかし実は本当のことを言うと、「知らない言葉を無くす」だけでは不十分です。

それは冒頭の「パルスの~」をもう一度読んでみると分かります。

言葉の意味は全部わかったとしても、それらの言葉の意味を思い出すのにいちいち考えていては、まだかなり「読みにくい」のです。

さらに、これらの用語を使った別の文を読むことを想像すると、あんまり頭に入らなさそうだと思えるでしょう。

なので知らない言葉を無くした後は、何度もその文を読みながら言葉の意味を思い出すなどして「思い出そうとしなくてもその言葉の意味が頭に浮かぶ」のを目指していきましょう。

(英語で長文をすらすら読むなどは、まさにこの段階が必要となります)

 

ここまでになるには相当な時間、相当な勉強量が必要でしょう。決して簡単なことではありません。

しかしここまで達成できれば、その単元の勉強は半分以上終わったようなものでもあります。

なかなかできないからとあきらめず、粘り強く取り組んでもらえたらと思います。

 

【注】

冒頭(ぼうとう):文章や物事の初めの所。

加盟(かめい):団体や組織に一員として加わること。

所得(しょとく):自分のものになった品物・金銭や利益・収入。

意図(いと):こうしようと考えていること。めざすこと。

いちいち:ひとつひとつ全部。

段階(だんかい):物事の状態が進む過程のひとくぎり。

相当な(そうとうな):かなりの程度であるさま。

 

 

 

★個別学習のセルモ 川崎菅馬場教室★

塾長 雪平聖道

〒214-0004 神奈川県川崎市多摩区菅馬場3-1-7 サクセスビル1-B

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