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引き続き、勉強にとって邪魔となる心理効果を紹介します。
これらの心理効果の存在を知っておけば、それに対処する方法を思いつけるのではないでしょうか。
今回はおそらく最終回。精神医学で言われる「認知のゆがみ」から2つピックアップします。
万人に当てはまるというよりは「人によっては当てはまる」というものといえるでしょう。
まずは白黒思考。
これは「全か無か思考」や「完璧主義」とも言われ、要するに「100%できていないと全くダメと思ってしまう」思考です。
例えば部屋の掃除をするときに、汚れが少しでも残っているとダメと思ってしまい、逆に全く掃除しなくなるといった思考がこれにあたります。
勉強では、少なくとも始めたばかりの時は「100%できる」ということはほぼありません。
しかし逆に「全くできていない0%」ということもほとんどありません。
英単語1つとっても、例えば5文字中3文字は合っているというようなこともあるでしょう。
そういう場合、全部イチからやり直すのではなく「間違った部分だけ」をやり直すことで効率よく学習ができます。
しかし白黒思考に支配されているとそれができず、全てを最初からやり直すことになってしまい、効率が激減します。
もっと悪くなると、先ほどの掃除の例と同様「だったら勉強しない」と諦めてしまうことすらあり得ます。
次に感情の理由付け。
これは、自分の感情(好きか嫌いか)を、客観的な評価(正しいか間違っているか)と混同してしまう思考です。
つまり「これは自分が好きだから正しい」「自分が嫌いだから間違っている」と判断してしまう思考です。
勉強内容の中には、自分の素朴な感覚から外れているものも多く登場します。
例えば理科では、科学的事実が自分の感覚と合わないことがあります。
英語では、日本人からすると発音しにくいけれど実はこれが文法的には正しいということもあります。
しかし感情の理由付けをしてしまうと、自分の感覚から外れているが正しいものを認めることができず、(自分の感覚には合っているものの)間違った回答を繰り返してしまいます。それでは成長が見込めません。
これら認知のゆがみに対処するには、自分の感情に振り回されず事実を客観的に受け止める習慣づけをする、逆に自分がどういう感情を持っているか冷静に見つめ直すという方法があります。
さらに、もし程度がひどい場合には、精神科医にかかって認知行動療法を受けるというのもあるかもしれません。
以上5回にわたり9つの「勉強を邪魔する心理効果」を紹介してきました。
やはり、人間心理というのはありとあらゆる面で勉強を邪魔しようという方向に働くと思わされます。
これらに抗い、対処することで、最大効率での勉強を目指していきましょう。
【注】
認知のゆがみ(にんちのゆがみ):物事の捉え方や考え方(認知)が偏り、不合理にネガティブな解釈をしてしまう心理的な癖。主に10パターンあるとされる。
素朴な(そぼくな):高度でなく単純なさま。原始的で厳密でないさま。
認知行動療法(にんちこうどうりょうほう):物事の捉え方と行動に働きかけ、ストレスや気分の落ち込みを軽減する心理療法。
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