皆さん、こんにちは。TAKAです。

 

TAKAは先日公立高校入試に関するオンラインセミナーを受けました。全国で今春実施された公立高校の入試問題を分析し、傾向や注意すべきことを教えてくれる…そんな非常に有難いセミナーです。

 

今回のセミナーでは、公表されている都道府県では各問題の「正答率」も合わせて紹介されました。

 

そこから気付くことは…案外一行問題や計算問題の正答率が低いということです。このセミナーで指摘されていたのは、「ルートの計算、分母にルートが含まれる加法減法に有理化が絡む問題は、かなりヤバい状況です」。

例題:√3/2 - √54 /2 (ルート2分の3 マイナス 2分のルート54)(青森県 正答率48.4%)

*前項は2分の3がルートに含まれ、後項は分子のみにルートがつく)

 

あるいは、小学校時代にマスターすべき「割合」が絡むシンプルな一行問題もかなりヤバいということです。

例題:あめは、定価の20%引きのa円で売られています。このとき、あめの定価をaを用いた式で表せ。(福岡県 正答率17.4%!!!)

 

中1で学んだ「反比例」に関しては「忘れてしまっている」のでしょうか。

例題:関数 y = 10/x について、xの値が1から5まで増加するときの変化の割合を求めなさい。(大阪府 正答率36.7%)

*変化の割合は一次関数やy=ax2でよく問われますが、反比例でも考え方は同じです。確実に理解しておきましょう。

 

人気が高い高校や偏差値が高い高校を目指す皆さんは、「難問を解くことに注力しがち」でしょうが、このようなシンプルな問題を「確実に早く解く」ことも重要なのだと思いました。

 

もう一つ、2021年度の教科書改訂で新たに中2教科書に掲載された「四分位数と箱ひげ図」はこの2年間で45府県で出題されるようになりました。中1で学ぶ「ヒストグラム」などと絡めて出題されるケースが増えています。「データの活用」は必ず押さえておかなければなりません。教科書やワークの問題だけでなく、他府県の過去問も見ておくことをおススメいたします。