皆さん、こんにちは。個別学習のセルモ尾頭橋教室です。

塾長は先日大学入試セミナーに参加してきました。

小中学生の塾なのに何故大学入試セミナー?と思われる方も多くいらっしゃるかもしれません。

ですが、小中学生の時点で既に大学進学を考えている塾生や保護者様に情報を提供するのも私の務めと考えているのです。

実際に、現在中学3年生の皆さんは、今年「中学校教科書改訂」を経験し、さらに来年「高校教科書改訂」を経験します。皆さんが現役で大学入試を迎える2024年度は教科書改訂が完了した、いわゆる「新課程」の大学入試元年となります。現在の高校の教科にはない新しい科目が追加されたり、既存の教科の名称が変わったり、改編されたりするようです。

 

そういった環境の下で、以前から当教室では本日のタイトル「安易に普通科を選択すると苦しい高校生活になるかも…」と伝えています。

思い出すのは当教室の第一塾生のことです。彼女は当初「専門科」志望でした。ところが夏の体験入学を経て、とある公立高校の普通科に第一志望校を変更したのです。秋に行った三者面談では私の前で親子が結構激しい口論を展開しました。結局彼女自身の希望通り、普通科に進学したのですが…高校2年時にいわゆる赤点科目が多くなり、図らずも塾通いをすることになってしまったのです。彼女は大学進学をしておらず、当初志望した「専門科」の延長線上にある専門学校に通っていますので、その意味では三年間回り道をしたともいえるかもしれません(その三年間で自分が本当にやりたいことを再確認したとも言えると思いますが)。

 

小中学校と高校の違いは何でしょうか。高校は義務教育ではありませんから、成績が悪ければ単位を落とし留年することもあります。素行が悪ければ停学や退学となることもあるでしょう。ほとんどの方が高校進学する現在ですが、高校側からすると「皆さんがここで学びたい、入学したいと志願し受験し合格し入学するわけだから、当然真面目に学んでくれるはず」と考えていると思います。多くの高校生は真摯に学問に向き合ってくれているとは思いますが、行動範囲が広がり新しい友人ができると様々な楽しいことに流されてしまう人もいるでしょう。特に学ぶ内容が中学時代に比べて難しく奥深くなりますから、興味を持てない科目が多くなればなるほど苦しく感じてしまうのではないでしょうか。

 

志望校を決定する前だからこそ改めてお伝えしたいと考えます。「本当に普通科で大丈夫ですか?」と。逆に言えば、普通科を目指すのであれば、相応の覚悟を持って勉学に勤しんでいただきたいとも考えます。そして以前のブログでも触れたのですが、ご家族・先生などと話し合いの末に決定した「志望校」は「自分で決めた」と認識していただきたいです。いろいろな方の意見を参考に、たとえ自分の希望とは異なる決断をしたとしてもです。「自分で選んだ」志望校だからこそ、「なんとしてでも合格する」という気持ちが出てくるのだと信じます。ご自分の将来に向けての選択です。よくお考えの上、お決めください。

 

それでは皆さん、ごきげんよう。