皆さん、こんにちは。個別学習のセルモ尾頭橋教室です。

前のブログから随分時間が経ってしまいました。季節相応に寒くなってきましたが、お変わりありませんか。

 

ところで、既にお聞き及びの方も大勢いらっしゃると思いますが、来年度中学校の教科書が改訂されますね。既に小学校の教科書は今年度改訂され、小学校56年生では英語が「教科」になりましたね。これに伴って今まで56年生が行っていた「外国語活動」は34年生に移りました。

 

当地区で採択されている東京書籍のNew Horizonの小学56年生用教科書はA4サイズ!の大判で、QRコードが掲載されています。「Let's chant」の歌などが聴けるようになっています。また「picture dictionary」という辞書が同時配布されていますね。塾長は購入してこの辞書を見てみましたが、なかなかの内容です。小学校で既に600-700の単語数を学ぶということですね。その多くは現在の中学生が中学入学後に学んだ単語です。来年度以降の新中1生は中学校入学時に既に多くの単語を知っているわけです。入学時点で既に単語力の差が大きくなってしまっていることもあり得るわけです。小学56年生の皆さん、是非今学んでいる英単語・表現を確実に覚えてくださいね。

 

塾長は教材会社などが主催するオンラインセミナーに参加したり、文部科学省、東京都教育委員会や教科書出版会社のHPをチェックするなどして中学校教科書改訂に関する情報収集を行ってきました。この改訂は「新学習指導要領」に沿って行われるもので、背景には社会状況の変化や技術の進歩に対する対応があります。大学入試においてセンター試験から共通テストに変わるということをお聞きになっていると思います。かつては「知識を持っていることが重要だった」わけですが、現在はインターネット、パソコン、スマホがあれば誰でも情報を入手することは可能です。「ただ知っている」だけではなく、「様々な情報の中から必要なものを取捨選択し、それらを元に判断し自分の考えをまとめ、自分の言葉で相手に伝える」ことが求められているわけです。「知識や技能」を持った上で、「判断力・思考力・表現力」を試される…それらを育むことを目指すのが新学習導要領というわけです。各教科で単元の学年を超えた入れ替えが行われるようですが、その中でも最も大きく変わるのが「英語」なのです。

 

文部科学省の英語学習に関する目標値は、中学卒業時に英検3級合格者50%以上、高校卒業時に英検準2級合格者50%以上というものです。2019年の時点で既に両方とも40%を超えるところまで来ていますが、これをさらに加速させたいと考えているようです。

 

英語力を測る指標として使用されているのがヨーロッパで採用されている「CEFR(セファール)」というものです。地続きで国境を超えるヨーロッパでは他国で働く機会が多いため、このような指標で自分の語学力を示す必要があるのかなと考えます。文部科学省では最も低いレベルであるA1(英検3級に相当)を中学卒業時に、その上のA2(英検準2級に相当)を高校卒業時に、それぞれ50%以上達成と目標を掲げているわけですが、新学習指導要領下ではその目標が少し上げられるようです。

 

教材出版会社のオンラインセミナーでごく一部だけ垣間見ることができた「新」英語教科書はまさに衝撃の内容でした。お話しされた方の言葉を借りるならば「ヤバイ」教科書です。

① 単語数が大幅に増えて今までの1.3~1.7倍になります。これには小学校で学ぶ600-700語は含まれていません。取り扱う内容が難化するため、それに合わせて教科書に出てくる単語も英検準2級相当のものが激増します (中には英検1級相当のものもあるようです)。

② 英語の授業ですが、学ぶ内容が時事問題・社会的課題、社会や理科の内容という単元が出てきます。それ故難しい単語が増えるわけですね。

③ 現在は高校で学ぶ文法内容 (現在完了進行形, 原型不定詞, 仮定法過去など) が移動してきます。

④ 当地区採択のNew Horizon教科書はA4サイズになりページ数も増えます。また既に小学校用英語教科書で掲載されているQRコードも登場します。なお新出単語の表示に加えて、【小学校の単語】という表示がされています。「もう既に学んだよね」「覚えていますか」との圧迫感を感じるかもしれません。

 

あまりにも急激な難化+「英語の授業は原則として『英語で行うこと』」と言われているため、授業が成立するか不安だ、教科書本文全てに触れることをせずに授業を進めるケースが出てくるかもしれない、とオンラインセミナーで聞きました。学校で全文をケアしない恐れがあるのでしたら、「学習塾がカバーする必要が出てくるだろう」との考えに至りました。

 

この「ヤバイ」新英語教科書に対応するため、当教室では以下の対応をします。

A. 小学校56年生の皆さんが英単語を確実に覚えることができるようにサポートします。

B. 中学校12年生の皆さんが教科書本文を確実に理解でき、英単語も確実に覚えることができるようにサポートします。

 

具体的には

① 当教室で採用している記憶用アプリ(タブレット,スマホで使用)に英単語学習(一部連語や表現を含みます)のタスクを配信します。学習状況を確認し、必要に応じて声かけなどを行います。

② 予習ノートによる文法+内容完全理解 ノートを見開きで使用し、左頁に教科書本文を写し、右頁に和訳を書いて「授業を受ける前に」提出していただきます。塾長が記載内容をチェックし、文法+内容を解説します。授業に対する集中力・理解力を上げていきましょう。

 

以上①②は現在の教科書から実施、今の内にルーティーン化し、着実に文法知識を付けるお手伝いをいたします。

 

確かな文法力+豊富なボキャブラリーで新英語教科書を迎え撃ちましょう。

 

それでは皆さん、ごきげんよう。