祝!!映画公開~ナルニア国物語~ | “Seligkeit”

祝!!映画公開~ナルニア国物語~


祝!!
ナルニア国物語
映画公開



長年待った甲斐がありました・・・(/_;)


・・・っということで、早速観てきましたよっ☆
(以下ネタバレ含みます 要注意)






06.0319 渋谷ピカデリーにて

新居を探しに上京。時間が余ったのでナルニアを渋ピカで鑑賞。
ほんとは4日の初日に観たかったんだけど、色々忙しくてこんな時期に↓
でも待ちに待ったナルニアの映画化ですから。もう興奮w
パンフレットも(私にしては珍しく)買って、心はもうナルニア一色。
ポップコーン片手にいそいそと3列目のど真ん中へ・・・






と、こっから私のうだうだと長ったらしい感想が続くので、先に結論を。

「・・・なんかが惜しい。なんかが足りない」


そんな感じ。
いや、決して悪くはない。見て損はないし、どっちかっていうと上出来なんだけれども、
でも、なんかが足りないんだな・・・
それがなんなのか。思い出しつつ以下にレビューを書く。







「なんだこりゃ」



そう思ったね。しょっぱなのシーンで。
なんで爆撃?なんで戦闘機?
どうして疎開シーンをやたら感動的にしようとしている?

確かに「ライオンと魔女」の時代設定は第二次大戦下のイギリス。
設定を現代アメリカに変えずに原設定を忠実に表現しようとしたのは評価出来るんだけど・・・
なんか不自然。そこはさらっと触れるくらいで良かったのでは。


それに、かくれんぼのシーンも微妙。音楽も違和感。唐突すぎると思った。


このシーンは、末妹のルーシィがあき部屋で衣装だんすを見つけるっていう
物語序盤の最も重要なシーンへのバトンパスの役目を持ってるわけだ。
原作ファンの、ドキドキとわくわくはこのシーンに向かって高まってきてるのに、
「ちょっとこれはないだろう」的演出で、
バトンの授受がワンテンポずれてしまった。
結局のところこの微妙なズレが、ルーシィが魔法の衣装だんすを抜けてはじめてナルニアに足を踏み入れる重要なシーンの、観客に与えるインパクトを削いでしまうことになったんじゃないか。




映画がナルニア初見だった観客はどう感じたのかは定かではない。

けれど、ちいさな私がはじめてライオンと魔女を読んだあのときのドキドキ感や、
外套のちくちくする衣装だんすから一面の銀世界へと飛び出したときの驚き、感動、不安、
ぽつんと立っている街灯とフォーンを見つけたときの恐怖と喜び、知りたい気持ちと帰りたい気持ち
そういうのすべてが、私の頭のなかのナルニアのスケールからは程遠かった。

スクリーンから流れる映像は、衣装だんすの中の《ナルニア》じゃなかった。




確かに演技力とか、演出とか。惜しいところはあった。
でも、他の映画と比べて見劣りするものではないし、
一本の映画としてみれば良い出来だったと思う。
けれど、足りないんだな。私の想像力(もとい創造力)が作り上げた“ナルニア”を表現するには。
それに、やっぱりポッターとかロードオブザリングと比べてしまうんだね、つまるところ。

それは特に戦闘(戦争)シーンとかで感じてしまう。
別に、おどろおどろしい殺し合いやCG全開の派手なアクションなんかを望んでるわけじゃないけど、
なんか比べてしまうし、LORの劣化版のように感じてしまう。
個人的に、ナルニアは戦いの歴史(Chronicle)でもあると思っているから、
白い魔女との戦いは期待していたんだけど・・・(;´Д`A ```
でも、映像はとてもきれいでほれぼれしたかも。躍動感があって、見ていて単純にスカッとしました。




良かった点は白い魔女ジェイディス(ティルダ・スウィントン)が本当に想像通りで、
ナイスキャスティングだったこと。あの美しさと豪快さ、冷酷さはこの人以外は無理だったね。
コンスタンティンを劇場で観たとき「このガブリエルの人いいなぁ」って思っていたんだけど
ナルニア映画化の告知で白い魔女役の名前を見て「ぴったりだ!!!!!」って。
半端なハリウッド女優とかじゃなくてよかったなぁってつくづく思いました。
『魔術師のおい』が映画化されるなら、その時も絶対ティルダさんをジェイディス役にしてほしいな。


あと、忘れちゃいけない“海のかなたの大帝の息子”

偉大なライオンアスラン

イメージよりも普通のライオンに近かったけど、でもでも、その唸り声・雄叫びに身体がぞくぞくっとしてしまいました。
ちいさいころは、アスランに憧れてた私。石舞台のあのシーン。何度読んでも泣けてしまうのさ。
今回、そのシーンが期待通りの出来だったので本当に救われたなぁと思う。


・・・あぁ~まだまだ語り尽くせない私のナルニアへの思い。
ブログで少しずつ書いていく事にして、今回は鑑賞レビューおしまい(長過ぎたね)