四色ボールペン
父親が旅立ってから、母親は寝言をよく言うようになりました。
ほとんどが聞き取れないのですが、「おとうさん・・・」
と聞こえることもあり、ずっと連れ添った人がいなくなった
ショックは大きいのだろうなぁと思います。
あるとき、夜中に母親がパチッと目を開いて、
私に顔を向けて言いました。
「お父さんがボールペンさがしてるって。」
父親はいつも四色ボールペンで字を書いていて、ボールペンが見当たらないと
「ボールペン知らないかー?」
と家族に聞いてまわっていました。もしかしたらそのボールペンを
父親が探しているのかもしれないと思い、ボールペンを持ってきて
父親の写真の前に置きました。
翌朝、母親にそのことを伝えると、母親は自分が言ったことを
全く覚えていませんでした。父親は大好きな母親に
ボールペンを探してと頼んだ気がしています。
向こうの世界でも四色ボールペンを使ってくれたらいいなと思います。
ほとんどが聞き取れないのですが、「おとうさん・・・」
と聞こえることもあり、ずっと連れ添った人がいなくなった
ショックは大きいのだろうなぁと思います。
あるとき、夜中に母親がパチッと目を開いて、
私に顔を向けて言いました。
「お父さんがボールペンさがしてるって。」
父親はいつも四色ボールペンで字を書いていて、ボールペンが見当たらないと
「ボールペン知らないかー?」
と家族に聞いてまわっていました。もしかしたらそのボールペンを
父親が探しているのかもしれないと思い、ボールペンを持ってきて
父親の写真の前に置きました。
翌朝、母親にそのことを伝えると、母親は自分が言ったことを
全く覚えていませんでした。父親は大好きな母親に
ボールペンを探してと頼んだ気がしています。
向こうの世界でも四色ボールペンを使ってくれたらいいなと思います。