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わたしは自分の家が昔から嫌いだった

汚くて、古い匂いがして、物が多くて

来客があるとすっかりモノを
隠しちゃったりして

「うちって見かけだけ綺麗だよな」

と思っていた。


うちのお母さんは綺麗好き

お母さんが家にいた時はとても綺麗だった

お母さんが病気になって、病院へ行ってからは

よく、散らかった。


おばあちゃんはよくものを段ボールに入れて

どこかへ持っていってしまう癖があった

そして何をどこに入れたか忘れてしまう


家族総出の大コント


わたしは憤慨した。


一人暮らしになっても

わたしはコントを繰り返した


「なんで、忘れてるの!」
「なんで、いちいち余計なことをしてんの」
「時間間に合わないじゃん、また探さなきゃいけないのか…」
「早くしてよ!ちゃんとしてよ!」
「うちのお母さんはこうじゃなかったのに」



お母さんが病気じゃなければ教えられたこと

家事、掃除、料理

ばあちゃんはひとつも教えてくれない

本当は、お母さんがよかった。


お母さんと一緒にいたかったなとか

おばあちゃんじゃなくお母さんがいいなんてそんなこと言えるはずがなくて我慢した。

心の中での喧嘩と我慢。


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「片付けたほうがいいんじゃない?」


と言ってみても、意地っ張りで頑固なばあちゃんは片付けない。

(年齢を重ねたら頑固になるものなのか、人の言うことが本当に聞けない)
(言ってどうにかなる問題でもないのかもしれないけど)

とりあえず、わたしは片付けて欲しかった。

勉強に部活に塾にと疲れていたし、家族の悩みも尽きず、やって欲しかったし、わたしもやりたくなかった。


「ばあちゃんはかえられない。」


それでも、ばあちゃんに分かって欲しかった。

わたしが、整理整頓がされていない部屋が

どれだけイライラするか。


でも、わたしは諦めて自分で片付けをしなかった。

多分、わたしはおばあちゃんにもっともっと甘えたかった。

世話を焼いて欲しかったし、わたしなりのアピールだったのかもしれない。

おばあちゃんのことももちろん好きだった。

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地獄を天国に変えよう

これはさやりんごちゃんの言葉。


何が嫌で、何が望みなのか。


望みが湧いたから、徹底的にお風呂を掃除してみた。



こんなちょっとのことから

自分の気持ちいいを選ぶ。


片付けられないと思っていたわたしは

実は綺麗好きだった。

そんなことを知ったのだった。