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なま声:韓国旅行情報

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なま声:韓国旅行情報


喧噪をすり抜けて、しっとりと過ごす大人の贅沢。

「韓国といえばソウル。ソウルといえば明洞。」というくらい、今、明洞は地元の人だけでなく観光客にも人気の繁華街。だからといって、行ってみれば騒々しいだけの通りや人混みにうんざり、ということもあるかもしれない。
そんな明洞でみつけた隠れ家的な店がここ「進士宅(ジンサデク)」。韓国の伝統的な韓定食のレストランだ。

店の入口は見落としてしまいそうな細い路地を入ったところにあり、まさに隠れ家といった風情。隙間なく並んだビルの間に隠れてはいるが、街の喧噪から逃れて一歩踏み入れば、店内は500年前の朝鮮時代にタイムスリップしたかのような立派な伝統家屋。まるで明洞とは思えない別世界が広がっている。


明洞路にある明洞交番のそばにある路地を行くと入口がある。
店内に入れば立派な松がお出迎え。店内は伝統的な韓屋でしっとりと過ごせそう。


ソウルにいながらにして韓国全土を味わいつくす。

韓定食といえばたいていどこかひとつの地域の料理を定食に盛り込んだもの。しかし「進士宅」では韓国全土を味わいつくせ、といわんばかりに各地から特産品を取り寄せたような豪華さだ。御馳走とは、客をもてなすためにあちこちかけまわって食材を求めることだというが、まさにそれ。作る側としたら決して容易なことではないだろう。

韓国の最南端、済州(チェジュ)の代表格である新鮮な海産物と香ばしく焼き目のついた太刀魚、全羅道(チョルラド)からは雁木エイの三合(サマッ:豚肉、キムチと一緒に包む料理)、江原道(カンウォンド)からは珍味、黄苔煮物など、ソウルに居ながらにして欲張りなグルメの欲望を満たしてくれる。


左から太刀魚、三合、ユッケ。味だけでなく盛りつけの美しさにもうっとり。

メニューは、ランチのほかディナー3コース。どれも素材を上手く生かしたシンプルな味付けで心も体も満たされる。贅沢な内容なのに価格はかなり良心的だ。

進定食(ランチのみ:28,000ウォン)
士定食(38,000ウォン)
宅定食(50,000ウォン)
モンインジェ定食(70,000ウォン)

伝統の大切さがあらためて感じられる場所。

おすすめなのは個室になっている3階。韓屋の離れのような作りになっていて、実にしっとりと落ち着いた雰囲気だ。縁側の向こうには小さな中庭があり、見上げれば空が広がっている。さっきまで明洞の喧噪の中にいたとは思えない静かさだ。

都会の真ん中にこんなに贅沢な空間を創り出したのは安永桓(アン・ヨンファン)氏。北村(プッチョン)にある伝統文化を体験できる宿泊施設、楽古済(ラッゴジェ:※注1)を作った人でもある。



韓屋の良さを残していきたいという安永桓氏。右は進士宅の3階から眺める明洞の空。

米国でコンピューター工学を学んだ後、米国企業で仕事をしていたが、帰国後、変わり行くソウルを見て、韓国独特の文化にもっと価値を見出すべきだと不満を感じたという。

今、古いものが次々と失われて行くソウルで、同じように思っている人は多いに違いない。しかし、安永桓氏のように実際に行動できる人は希有だろう。現代的な建物の何倍もの資金が必要な韓屋はビジネスだけを重視していてはできないことだ。
「進士宅」は、おいしい料理だけでなく、古き良き韓国の趣も感じられる場所なのだ。

※注1
楽古済:約130年前に建てられた韓国の伝統家屋をそのまま利用したゲストハウス。韓国の人気ドラマ「私の名前はキム・サムスン」でヘンリー・キムが滞在した場所としても有名。


進士宅(ジンサデク)
アクセス 地下鉄4号線明洞(ミョンドン)駅 6番出口から徒歩約7分
営業時間 12:00~14:00(ランチ)
18:00~22:00(ディナー / ラストオーダー21:00)
休日 旧正月、秋夕(チュソク)
住所 ソウル市 中区(チュング)明洞2街(ミョンドンイーガ)50-12
電話 02-774-9605 / 774-9659

[出典] なま声:韓国旅行情報 - http://www.namagoe.com/bbs/board.php?bo_table=B02&wr_id=5