
おはようございます!
強み活用アドバイザーの市川です。
能力の上達と練習は密接な
関係があります。
そのことを強く感じさせる
言葉と出会いました。
高校ボクシング部を描いた
小説『ボックス!』の著者である
百田尚樹氏は本を書くための取材で
いくつかの高校ボクシング部を
まわっていました。
20年以上ボクシングの指導
をしてきたある高校の監督に
百田氏は
ボクシングで強くなる子というのは、
どういう子でしょう?
と尋ねると、
ボクシングが好きな子ですね
と答えたそうです。
技術やカラダ、才能といった
ことではありませんでした。
初の世界フライ級・バンタム級
2階級制覇をした、
ファイティング原田こと、
原田政彦氏は、戦後の日本の
人々を大いに奮わせるボクサー
だったといいます。
その原田氏が所属する笹崎ジムは、
「鬼の笹崎」と言われるほど
練習生に厳しい練習を課すジム
なのです。
その原田氏は
俺ほど練習した者はいないと思うよ
と振りかえります。
そして、原田氏は、
こうつづけます。
俺は素質のある方じゃなかった。
だから人の二倍三倍やらないと
ダメだったんだ
世界チャンピオンに2度も
輝く才能はこういう思いで
つくられてきたのです。
その笹崎ジムのキツイ練習
でも、原田氏は、
それに、
練習が好きだったからね
というのです。
「好き」という感情は、
とてつもない才能を創り
出します。
練習を嫌ったり、厭うことも
ありません。
練習だって辛くても楽しい
と思えてしまうほど好きな
のです。
私たちの中にも、
強烈な「好き」があります。
そのチカラを出し惜しみする
ことなく、使っていきたい
ものです。
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『「黄金のバンタム」を破った男』百田尚樹
