おはようございます!
強み活用アドバイザーの市川です。
先日、こんなニュースをみました。
■<福島第1原発>吉田前所長 シンポジウムで出演ビデオ公開
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120811-00000067-mai-soci
3.11以降の福島第一原発で、
現場で指揮をとっていた吉田前所長の
インタビューの記事です。
■福島第1原発:吉田前所長 ビデオでの発言全文
http://mainichi.jp/select/news/20120812k0000m040027000c.html
この記事の中に、
高い放射線量を顧みず、現場に行く部下について「へろへろで、寝ることもできず、食事も十分でなく、体力的に限界という中で、現場に行く連中がたくさんいた。私が昔から読んでいる法華経の中に登場する、地面から湧いて出る菩薩(ぼさつ)のイメージを、すさまじい地獄のような状態の中で感じた」と述べた。
こんなくだりがありました。
法華経の「従地涌出品」では、
地面から湧いて出てくる菩薩たちのことが
紹介されています。
菩薩(という修行中の身)なのに、
その生命力や威徳は釈迦(仏)よりも
強く神々しいと言われるのです。
これは、
私たちの根源の生命力(=大地)
から強力に涌き出でる利他行動を
象徴しているのではないかと思って
います。
しかも、その菩薩たちは、
大地から無数に現われ出てくる
というのです。
自らを省みず、放射線や、体力の限界に
挑みながら、作業を何度も行なっていた
方々はたしかに地から湧き出てきた
菩薩群のようです。
その菩薩たちには上行菩薩という
リーダーがいるといわれているのですが、
吉田元所長はまさに上行菩薩の如き存在に
思えてなりません。
人の善性を最大限発揮するのは、
最悪の状況下でこそなのかもしれません。
葛藤や、不安、恐怖、
様々な感情がうごめくことでしょう。
逃げさっていくかもしれません。
困難に立ち向かうかもしれません。
無気力となり何もできないかもしれません。
いざというときに、
私たはどう行動するのでしょうか?
そんなとき、私たちの中から、
利他の生命が出てくることを
信じていきたいです。