パトリックテストでの痛み | 馬場大輔の【エールを送れ!】

パトリックテストでの痛み

最近、股関節屈曲による痛みと腰痛が併発している方が多いです。

その症状に共通したアプローチをしてみましたので報告します。



Iさん(66歳)

Mさん(40歳くらい)

Yさん(23歳)



3人とも共通しているのは、右股関節の屈曲による痛み。

いわゆるパトリックテスト陽性。

それに伴う腰の痛みは、3人とも痛みを訴える箇所は若干違いますが、

皆、体幹屈曲による痛みがあります。



Iさんには陰陽交叉の理論より、左肺経・合谷によりペインスケール10→3

腰には両胆経・足リン泣にて同じく10→3くらいにはなったか、ADL上問題なく動作ができるようになりましたので、その日はそこに銀粒をして終了。

翌日、朝から痛いと再来院。

合谷は銀粒を自ら刺激するよう指導し、

その日は右臀部を中心としたマッサージに切り替えて終了。10→2~1まで改善。

翌日の施術終了後には痛みは0になりました。



Mさんはサッカーをしています。

キック時に痛みがあり、ボールを蹴ることができないともこと。

腰は左回旋にてPain(+)

まずは筋バランス調整にて腰の症状は改善。

股関節には左合谷へのアプローチのみで、10→0になりました。

まったく痛くなくなったといって帰られました。



で、Yさんはパトリックテストに関しては、

左寛骨上部の膀胱経のライン上に圧痛点があり、そこに銀粒にて(-)になるも、

腰の症状は取れず、胆経の足臨泣、地五会、胃経の足三里、陥谷、その他膀胱経の足のライン上には反応なし。陰陽交叉にて右陰経に求めるもやはり反応なし。その日はキネシオを貼り、さらしにて固定し終了。

翌日になると再びパトリック(+)。現在の私が考えられる経穴にアプローチも反応なし。

ここで、経穴はあきらめ、骨盤調整、揺らし、筋バランス調整にて施術。

痛みが取れるのに10日ほどかかりましたが、まだ0ではないようです。





今回の3例中、2例についてはパトリックテストの痛みにたいして

大腸経の手三里、曲池は無効も合谷で改善が見られた。

それに対してもう1例に関してはまったくの無効だった。