映画『盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~』 | 普通人の映画体験―虚心な出会い

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私という普通の生活人は、ある一本の映画 とたまたま巡り合い、一回性の出会いを生きる。暗がりの中、ひととき何事かをその一本の映画作品と共有する。何事かを胸の内に響かせ、ひとときを終えて、明るい街に出、現実の暮らしに帰っていく…。

2019年12月10日(火)「アップリンク吉祥寺」(東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目5−1 吉祥寺パルコ地下2階、吉祥寺駅北口から徒歩約2分)で、19:50~鑑賞。

「盲目のメロディ」 (2)

作品データ
原題 Andhadhun
英題 The Blind Melody
製作年 2018年
製作国 インド
配給 SPACEBOX
上映時間 138分


「盲目のメロディ」 (1)

盲目を装ったピアニストが、演奏に招かれた豪邸で、偶然にも殺人現場を目撃してしまったことから窮地に陥るさまを、一癖も二癖もある登場人物たちが織りなす予測不能のストーリー展開でブラック・ユーモアいっぱいに描いたインド製クライム・コメディー。主人公を演じた『僕の可愛いビンドゥ』(第6回インド映画祭「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン〈IFFJ〉2017」にて上映)のアーユシュマーン・クラーナーのほか、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』のタブー、『パッドマン 5億人の女性を救った男』のラーディカー・アープテーらが個性的なキャラクターを演じる。『エージェント・ヴィノッド 最強のスパイ』のシュリラーム・ラガヴァン監督が、フランスの短編映画『L’Accordeur(The Piano Tuner/ピアノ調律師)』より着想を得て制作。

ストーリー
盲目のピアニスト、アーカーシュ(アーユシュマーン・クラーナー)には、誰にも言えない秘密があった。それは、本当はバッチリ目が見えること!芸術を追求するあまり、才能の向上を目指して盲目を装う彼は、ひょんなことから恋に落ちたソフィ(ラーディカー・アープテ―)の父親の店で、ピアノ演奏を披露する日々を送っていた。ある日、彼の演奏を絶賛した往年の大スター、プラモード(アニル・ダワン)から演奏を依頼され、彼の豪邸を訪ねたところ、妻のシミー(タッブー)とその不倫相手がプラモードを殺害した現場を“目撃”してしまう!死体も犯人も何も見えないフリを貫き、その場を切り抜けたアーカーシュだったが、通報に駆け込んだ警察のマノーハル署長(マナフ・ヴィジ)こそ、実は現場にいた犯人だった!さらに災難は続き、アーカーシュの盲目を疑うシミーに毒薬を飲まされ、本当に目が見えなくなり、署長からは命を狙われて、遂には病院送りになってしまう。追い込まれたアーカーシュは、目の手術費用を稼ぐため、病院で知り合った怪しい医者スワミ(ザキ―ル・フセイン)たちと組んでシミーを誘拐するが、そこには裏切りと騙しあいの大騒動が待ち受けていた…。

▼予告編



冒頭映像