映画『アンビリーバブル・トゥルース』 | 普通人の映画体験―虚心な出会い

普通人の映画体験―虚心な出会い

私という普通の生活人は、ある一本の映画 とたまたま巡り合い、一回性の出会いを生きる。暗がりの中、ひととき何事かをその一本の映画作品と共有する。何事かを胸の内に響かせ、ひとときを終えて、明るい街に出、現実の暮らしに帰っていく…。

2018年12月26日(水)「アップリンク吉祥寺」(東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目5−1 吉祥寺パルコ地下2階、吉祥寺駅北口から徒歩約2分)で、14:45~鑑賞。

「アンビリーバブル・トゥルース」

作品データ
原題 THE UNBELIEVABLE TRUTH
製作年 1989年
製作国 アメリカ
配給 ジェイ・ブイ・ディー
上映時間 97分


ニューヨーク・インディペンデント映画界を代表する映画作家ハル・ハートリーが1989年に発表した長編デビュー作。世界の終わりを憂える17歳の少女と刑務所帰りのミステリアスで孤独な青年が、惹かれ合っていくさまをオフビートなタッチで綴ったラブストーリー。日本では1991年に『ニューヨーク・ラブストーリー』のタイトルでビデオ発売され、2014年にハートリー監督作4作品を集めた特集上映で劇場初公開。出演は、『トラスト・ミー』(ハル・ハートリー監督、1990年)のエイドリアン・シェリーと、『シンプルメン』(ハル・ハートリー監督、1992年)のロバート・バーク。 

ストーリー
ニューヨーク州の平凡な住宅地リンデンハーストに、全身黒ずくめの男ジョシュ(ロバート・バーク)がやって来た。彼はこの町の出身で刑務所から出所したばかりだった。腕を買われたジョシュは、自動車整備工場で働き口を得る。しかし、町の人々は彼が犯した罪についてあれやこれや噂し、警戒する。そんな中、ジョシュの雇い主ヴィック(クリストファー・クック)の17歳になる美しい娘オードリー(エイドリアン・シェリー)が、ミステリアスな雰囲気を漂わせるジョシュに夢中になってしまう。“世界は明日にでも核戦争や環境破壊で滅んでしまう”と信じるオードリーだったが、満たされぬ恋を経験したことで、次第に変わっていく…。

▼予告編