2017年2月23日(木)吉祥寺オデヲン(東京都武蔵野市吉祥寺南町2-3-16、JR吉祥寺駅東口徒歩1分)で、17:10~鑑賞。
作品データ :
英題 In This Corner of the World
製作年 2016年
製作国 日本
配給 東京テアトル
上映時間 126分
日本公開 2016年11月12日
第二次大戦下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前向きに生きていく女性すずの日常を描いた、こうの史代の同名コミックを、『マイマイ新子と千年の魔法』の片渕須直監督がアニメ映画化。能年玲奈から改名した「のん」が主人公すず役でアニメ映画の声優に初挑戦。公開後は口コミやSNSで評判が広まり、15週連続で興行ランキングのトップ10入り。第90回キネマ旬報ベスト・テンで『となりのトトロ』以来となるアニメーション作品での1位を獲得するなど高く評価され、第40回日本アカデミー賞でも最優秀アニメーション作品賞を受賞。
ストーリー :
主人公の少女すずは、のんびりとした性格の少女。広島市に生まれ育ち、兄、すず、妹の三人兄弟。しっかり者の兄からはいつも鈍いと怒られてばかりだったが、実はすずは手先が器用で絵を描くのが得意だった。鉛筆が握れないほど小さくなるまで絵を夢中になって描いているような少女時代を過ごした。ある日、北条周作という青年が父親と共に呉から広島市のすずの実家に訪れる。幼少時代に、すずと一度会ったことがあり、その際に一目惚れをし、結婚を申し込みに来たのだった。すずはあまり気乗りはしていなかったものの、周りの勧めもあり、呉へと嫁ぐことを決める。嫁ぎ先の北条家では優しい父、病弱な母、周作、すずの4人で過ごしていたが、途中から周作の姉である径子が娘の晴美を連れて戻ってくる。嫁ぎ先の義実家とうまくいかず戻ってきたという。径子はすずとまさに真逆な性格でテキパキと行動し、鈍臭いすずには絶えず小言を言っていた。しかし、娘の晴美とすずはとても仲が良く、二人でよく遊んでいた。戦時中のため、決して裕福な生活とは言えなかったが、晴美は軍艦が好きだったので、すずが軍艦の絵を描いてあげるなどささやかに楽しい生活を送っていた。次第に空襲警報も増え、呉も空襲に怯えながら防空壕に逃げ込む回数も増えていった。そんな中、義父が空襲のせいで怪我をしてしまう。すずと晴美は、義父のお見舞いに病院に行くが、その帰り道にまた空襲警報が鳴る。近場の防空壕に飛び込み、すずは晴美を勇敢に守っていたが、防空壕から出た直後、埋もれていた不発弾に晴美が被弾してしまい死んでしまう。すずも、晴美と繋いでいた右手を失ってしまう。大切にしていた晴美と右手を同時に失った喪失感、晴美の母親である径子から責められる日々で、すずは死にたくなってしまう。空襲警報が鳴っても外にいたところ、周作がすずを見つけ、命がけで守ってくれる。広島に帰ろう、そう思っていた頃、広島市に原爆が投下される。原爆投下から数日が経ち、広島市の様子を見るために広島市に周作と共に帰省するが、そこには変わり果てた故郷があった。そのとき、右手がないすずを見て、少女が母親だと思い込み近寄ってきた。すずと周作は、戦争孤児になってしまった少女を引き連れて呉へと帰り、新たな生活を始めようとする―。
▼予告編
▼ cf. NHK クローズアップ現代+「“この世界の片隅に” 時代を超える平和への祈り」(放送日時:2017年1月12日22:00~22:25) :
【63館という小規模の上映にもかかわらず観客動員ランキングでベスト10入りを続ける異例の大ヒットになったアニメ映画『この世界の片隅に』。原爆投下に至るまでの戦時下の広島の日常を一人の若い女性の目線で描いた映画は、老若男女を問わず、見る者の心を揺さぶり、その共感の輪はSNSなどを通して広がり続けている。なぜ戦時下の日常を描いた作品が今を生きる人々の心を打つのか。番組では、映画が投げかけるメッセージを読み解きながら、この映画が現代社会に照射するものを見つめていく。】