2010年8月19日(木)吉祥寺バウスシアター
(東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-23、JR吉祥寺駅北口徒歩約5分) (cf.
本ブログ〈2016年05月03日〉 )で、13:40~鑑賞。
作品データ :
原題 Crazy Heart 製作年 2009年 製作国 アメリカ 配給 20世紀フォックス映画 上映時間 111分 『サンダーボルト』『スターマン/愛・宇宙はるかに』『ザ・コンテンダー』で知られる名優ジェフ・ブリッジスが、第82回アカデミー賞で自身初のオスカーとなる主演男優賞を受賞したヒューマンドラマ。
酒に溺れ、結婚にも失敗し、才能がありながら成功とはほど遠い音楽人生を歩んできた初老カントリー・ミュージシャンが、彼に興味を抱いた女性ジャーナリストとの出会いをきっかけに再起を図る姿を、ユーモアとペーソスを織り交ぜ感動的に綴る 。共演に『ダークナイト』のマギー・ギレンホール。俳優としても活躍するスコット・クーパーの監督デビュー作。また、T=ボーン・バーネット(T-Bone Burnett、1948~)とライアン・ビンガム(Ryan Bingham、1981~)の共作による主題歌「
The Weary Kind 」はみごとアカデミー賞歌曲賞に輝いた。
ストーリー :
かつて一世を風靡したシンガーソングライターのバッド・ブレイク(
ジェフ・ブリッジス )も早57歳。新曲も書かずに毎晩、酒に溺れ曲の売れ行きも落ち、地方への巡業に回る日々を送っていた。今や歌手としての情熱も失せ、落ちぶれてしまったバッド。地方とはいえ、どこに行ってもバッドを知らない者はおらず、一応羨望の眼差しを向けられる。売れ行きは落ちる一方なのに、ファンには言い寄られる。そんな生活にも嫌気がさし性根は腐っていくばかり。それでも稼がなければ明日をも知れぬ状態だ。しかも、かつての栄光を手にしたプライドも許さず、嫌々ながらマネージャーのジャック(
ポール・ハーマン )の指示により、単独で営業の仕事を続けているのだった。
ある日、ショーのため訪れたサンタフェで地元紙の女性記者、ジーン・クラドック(
マギー・ギレンホール )の取材を受けたバッド。彼女にどこか親近感を覚える。ショーの後もジーンの取材を受け、互いに身の上を語り合った。ジーンにはどうやら4歳になる一人息子がいるらしい。その夜は何事もなく別れる。
バッドが所属する音楽事務所には、もう1人のカントリー歌手トミー・スウィート(
コリン・ファレル )がいる。彼を見出し育てたのはバッドだったが、トミーの人気は今や鰻登り。しかし、バッドとトミーの間には何らかの確執があるらしく、バッドはそれに関して一切口外しないのだった。
翌朝、ジャックから仕事の話が入る。大きなホテルでのショーの話だったが、そのショーにはトミーも出演するとのこと。バッドはトミーの前座を務めるのはごめんだと、その話を断わってしまう。
サンタフェでの2夜目。ショーは大盛り上がりで終わる。深夜1時にジーンと待ち合わせ、2人きりで飲んだ。そして、親密さを深めつつ惹かれ合って一夜を共にする2人。翌朝はジーンの自宅で朝食を摂った。4歳の息子バディ(
ジャック・ネイション )とも仲良くなり、バッドは次の約束をして別の営業先へと向かった。
結局、問題のホテルでのショーへ出演することにしたバッド。リハーサルを済ませ、食事を摂っているとレストランにトミーが現われる。バッドをよそにトミーへと言い寄るファンたち。トミーは自分の恩師ともいうべきバッドを尊重しているが、ファンはそんなことなどお構いなし。トミーは以前から恩師のバッドと組んでツアーを回りたいと思っているようだが、バッドはずっと断わり続けていた。
新たな人生を歩むには、まとまった金が必要だと言うバッド。それなら新曲を作れと言うトミー。だが、バッドはかつての情熱もどこかへ失せてしまい、新曲を作る気力が湧かないのであった。
その夜、バッドのショーにトミーが乱入してくる。トミーは恩師を思い、復活のチャンスを与えようとしているようだが、バッドはその思いを素直に受け入れることができなかった。
翌日、2日ほどの休暇ができたため、ジーンの元へ向かおうとしたバッドだったが、疲れからか運転中に居眠りをしてしまい、交通事故に遭ってしまう。気付いた時には、サンタフェの病院でベッドの上だった。足首の骨折と脳震盪を起こしているらしい。医師によれば、怪我は治るが、今の生活を続けていると内臓疾患や卒中で死ぬ可能性が高いとのこと。アルコール依存症を指摘され、煙草と酒に禁止令。更に減量を言い渡される。だが、バッドには酒をやめるという選択肢がなかった。
退院後はジーンの自宅で過ごすことにしたバッド。彼女のベッドでギターを片手にお遊び程度の歌を唄っていると、ジーンから不安を吐露される。歌手であるバッドは地方やツアーで各地を駆け回っているが、ジーンは自宅でただバッドが訪れるのを待つだけ。忘れられるかもしれないのが不安だと言う。ジーンもバッドも過去に結婚で失敗をしている。互いに合意の上で結婚はしないことにした―。
後日、ジャックに電話すると契約更新で好条件が提示されたと知らされる。それもトミーの口添えによるものだった。動けるまでに回復したらヒューストンに戻れ、と言われる。回復するまでしばらくの間、ジーン親子と過ごし、自宅があるヒューストンへ戻ったバッド。
ジーン親子と出会ったことで、気持ちに変化が現われる。彼の中に潜む「
荒ぶる魂(クレイジー・ハート) 」に少しずつ希望が湧き上がる…。バッドは帰宅早々、新曲作りに取りかかった。そして、別れた妻と息子に会いたいと電話するも、妻は早逝しており息子からは会いたくないと言われてしまう。
休暇が取れたとのことで、ジーン親子がヒューストンへ来てくれた。バッドは大喜びで2人を迎える。翌日は3人で水族館へ。子育てで疲れているジーンを思い、バッドはバディの面倒を代わりに見ることにした。しかし、休憩に入ったバーで酒を飲んでいる間に彼を見失ってしまう。人が多い大都市で、幼い子供を捜すのは大変なこと。バッドは治りかけの足を引き摺りながら、方々を捜して回ったが、見つけられない。彼は警官に助けを求めた。
ジーンと落ち合ったが、バッドが酒を飲んでいたため、彼女は激怒。無事に息子のバディは見つかるも、バッドに失望したジーンは、荷物をまとめてバディ共にサンタフェへ帰ってしまう。
自分がしたことを深く悔いたバッドは、自ら禁酒を決意。友人ウェイン(
ロバート・デュバル )の助けを借りて、アルコール依存症のセラピーへ通うことにした。ウェインも以前はアルコール依存症だった。彼はセラピーに通い、見事に依存症を克服していた。友人に励まされ、依存症と戦うバッド。
しばらくして、アルコールに打ち勝ったバッドは、ジーンの元を訪ねることにした。しかし、彼女はバッドを拒絶。失意の元、自宅に戻ったバッドは、庭の手入れや家の掃除を徹底的に行ない、気を紛らわせる。そうこうして、自らの内に自然と歌が湧いてくることに気付くバッド…。
1年と4カ月後。精神的にも身体的にも復活したバッドは、トミーに楽曲を提供することで安定した生活を送ることができていた。トミーのライブを見学した彼は、会場を出たところで女性記者に声をかけられる。ジーンだった。彼女の左手の薬指には、指輪が光っている。どうやらあの後、良い人と巡り会えたらしい。バッドとジーンは笑顔で、互いに積もる話をするのだった―。
▼予告編
VIDEO Ryan Bingham “
The Weary Kind (theme from Crazy Heart) ” :
(“The Weary Kind” is a country song written by Ryan Bingham and T-Bone Burnett for the film Crazy Heart.) VIDEO