スタバではグランデを買え!: 価格と生活の経済学 (ちくま文庫)/吉本 佳生

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 初めてスタバに入ったのは、どこの街だったか忘れたけど東京の店舗で、確か98年のことだったと思う。
それは友達に連れられてのことで、なんだかよくわからないうちにスターバックスラテを注文。

そういう記憶なんだけど、別の友達によると、私はそれより前にLAでスタバ体験していたらしい。
海外で移動中のときに、飲食店の名前とか、いちいちチェックしてなかったか、単に忘れていたか。

そんなこんなでスターバックスに行くようになってから、結構な年月が流れていったのだけど、
グランデを注文したことって、ほとんどないんだよね。著者にはわるいけど(笑)

 この本の主張によると、スターバックスでグランデを注文することは、お店にとっても(スタバのラテや珈琲をお得にたくさん飲みたい)お客にとっても良い、win-winの取引なんだという。読んでみたらわかるけど、吉本佳生さんの計算でいくと、確かにその通り。丸の内のOLも、グランデを頼む人が多いんだって。

でもね、それってお金の計算しかしてないんだよ。カロリーのこと考えてみなよって思うよ。
量が倍になったら、カロリーも倍なんだ。エスプレッソのシングルをダブルにするのは良いけど、
フラペチーノとかラテとかカプチーノとか、特に甘いのが好きだったら、サイズが倍になったら、
何カロリー増えると思うよ?というわけで、丸の内OLにグランデが人気なのは不思議。
100円払って、体重増加の道を一直線だよ!

だって、スタバだからかっこよく聞こえるけど、

「マックのポテトはLを買え!」

って言ってるのとあんまりかわらないよね、やってることは(私はマックポテトの価格計算してないから、マックポテトだと本の内容的には不適切なのかもしれないけど)。

まあ、わかりやすい経済の入門書としてはあり。スタバに行くようなお年頃になったら、一度読んでみるのもいい。100円ショップ分析も、ちょっと前のものとはいえ、基本は押さえてあるし。

液晶テレビ、プラズマ、携帯関連の文章は、さすがに今読むと状況が違いすぎて時代を感じるけれども、むしろ歴史の勉強になって良い…。