菅直人首相の発言、その前提条件となっているロードマップ。
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章氏によると、前提となるロードマップは既に実現不可能。
大前提がもう違っているというレベルの話だそうです。



既に生じている汚染については何の手の打ちようもない、ロードマップができようができまいが、
何の関係もない。学校や幼稚園の校庭の表土ははぎとれるし、そうするべきだけれども、
全ての土を剥ぎとって人々が戻れるようにするようなことはできないだろうと。

小出助教は元々政治が嫌いな上に、管さんが何を言っても、期待する気にもならないそうです。

チェルノブイリは第一石棺がボロボロになって、第二石棺を作らなければならない状態。
福島はさらに手がかかりそう。


 小出氏の発言は、悲観的すぎるという人もいるし、現実的だという人もいる。
現時点では、誰が正しいのかが、わかりにくいと思う。
しかし、政治家が自らのパフォーマンスのために、実際より状況を良いように伝えている可能性は、
十分あるだろうなあと、思う。




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