鬼環 | 弱虫症候群。

弱虫症候群。

記憶の保管場所。


時は満ちた 風に融け
土に溶けて無へ

灰に染みた
穢れすぎた魂放て

夥しく儚く咲く白菊に
その躯を委ねたなら
浮かべたならば

黄泉への道標が記された
川辺の石音さえ聴こえる

流され流れた日々の
悔恨も泪も
せせらぎが そう優しく
撫でるように包むように
忘れさせるから

心よどうか穏やかに
久遠の虚ろの中で
思考の刻みを止めて
優しく眼を伏せ

腐敗の大地
暗く濁る澱み逝く昊

生命さえ口を噤む
世界を壊せ

華々しい誘惑に
満ちた粉に
その手を伸ばしたなら
掬ったならば

天への階段へと導かれ
扉が雲を別けて顕る

傷つき傷つけた
あの感触も悼みも
幻惑が そう優しく
撫でるように包むように
忘れさせるから

心よどうか穏やかに
久遠の虚ろの中で
思考の刻みを止めて
優しく眼を伏せて

噫 聲が遠い場所で
   囁いてる
噫 人は原罪から逃れえぬ

懺悔など意味も無く
故に空しいものよ

悦楽も歓びも棄てて
限りなく溢れる
    哀しみを抱いて

心よどうか穏やかに
久遠の虚ろの中で
思考の刻みを止めて
優しく眼を伏せ

神々よ慈悲の鞭で
解放を与え賜え
永遠に揺らぐ事の無い
眩き境地を

時は満ちた 風に融け
土に溶けて無へ

灰に染みた
穢れすぎた魂 解き放て