目を覚ました時、僕は助けることができて良かったと喜んでいたが、
次の瞬間には頭が真っ白になり、たった一言覚えてるだけになった。
喜んでいたことも、あとで聞いた話だ。
誰を?何を?いつ?どこで?
いったい僕が助けたのはなんだ?
どうしても思い出せなかった。
毎日のように思い出そうとしたけれど、結局思い出すことはなく、
何か違うと感じることはあるけど、
植物状態で長い長い夢を見ていただけなのかもしれないとさえ思うようになっていた。
あの日までは…