よく笑う快活な青年で、正義感に溢れていた。

植物状態になる前の僕を知っている方はみんなそう言う。


確かに、小さいころから弱いものいじめや、

理不尽なことが大嫌いだった。


喧嘩もよくした。

勝てた試しはないし、負けまくっていたけど、

一度も心から敗北したことはない。


そのせいか、見舞いに来てくれるほど仲の良い友人の中に、

不良やチンピラ、暴走族もいた。


街に住んでるじいちゃんばあちゃん、子供にも好かれていた。

よく探し物や人助けをしていたようだ。


僕が植物状態になったのも、人を助けようした際に、

事故に巻き込まれたかららしい。

 …
 …
 …

事故に巻き込まれたことは覚えてない。

覚えてるのはたった一言。



「ありがとう。助けてくれて。」



だ。