遺 | ここは

ここは

あたりまえだったこと達が
あたりまえではなくなった時

母は私が幼い頃から
もし自分が死んだら
と、時々話した


そのたびに
消化しきれない灰色の感情に苦しんだけれど


最近はいくらか慣れっこです


その影響か
私もいつからか漠然と

死んだら

と、考えるようになった


けれど
死後を語る母にも
旦那さんにも
耳を傾けてはもらえません


今のところ死ぬ予定はありませんが
念のため
ここに書いておこうと思います

万が一が起こった時
誰かが気付いてくれるかもしれない


葬儀はお寺でお願いします
出来れば苔が生えている山のお寺

葬儀中は
brian enoのmusic for airport
なんかをかけていてほしい

棺は装飾のない
出来るだけ加工されていない
有毒ガスが少なそうな木箱が良い

骨壺は素焼きが良い
出来れば母の手製が嬉しい


お墓は寺内に
石ではなく
直接 土に素焼きの骨壺を埋め
その上に木を1本植えて
墓としてほしい

いつか忘れ去られても平気なように

贅沢を許してもらえるならば
海の見える日の当たる山に埋まりたい