リーダーに必要なこと~その3~

リーダーとして部下との信頼関係を築くのは、リーダーが率先して、部下とのコミュニケーションに努める事。
そして、そのコミュニケーションの中で、信頼関係を築いていき、リーダーとしての理念やビジョンを部下に明確に理解してもらう事で、リーダーの思い通りに部下が動き出す。
ということを前回までにお話させていただきました。
今回は、リーダーが陥りやすい落とし穴についてです。
それは、リーダーとは部下を思い通りに動かすという事であると思い込み、リーダー好みの部下に育てていこうとする事です。
真にリーダーの思い通りに部下が動き出すということは、部下自身がリーダーが持つ明確な理念やビジョンをしっかりと理解し納得し、部下が自発的にリーダーと同じ方向に向くという事が出来たときであって、強引に部下を納得させ、同じ方向を向かせたということではないという事です。
組織を活性化させていくことが出来るリーダーは、部下の個性や能力を尊重し、信頼し、それらを活かした仕事を任せるということを自然にできる人です。部下の個性や能力を押しつぶし、リーダーの言うがままのリーダー好みの部下にしていく事ではないという事なのです。
リーダーとしてリーダーシップを発揮する事が出来ないリーダーほど、最終的には部下を心から信頼できず、強引にリーダーとしての理念やビジョンを部下に押し付け、部下の個性や能力を無視した形で、結果だけを求めていくようになります。
そのような環境で育っていく部下は、仕事の結果よりもリーダーのご機嫌だけを気にするようになり、自分の個性や能力を押し殺し、そこそこの仕事をこなし、リーダーを怒らせないことが優先課題になってきます。
リーダーとしての能力がかけている人ほど、言う事を黙って従ってくれる部下や気分を良くさせてくれる部下、尚且つそこそこの結果を出してくれる部下が優秀な部下だと思ってしまっているのです。
それでは、見せ掛けの信頼関係だけで、本当の信頼関係が築けていけないのです。
「孫子」の言葉で、「将能ありて君御せざる者は勝つ」将軍が有能で、君主が余計な干渉をしなければ勝つという意味の言葉です。
これを言い換えるなら、部下の能力を心から信頼し口出ししないで任せる。その結果、部下は信頼にこたえるべく一所懸命に努力するようになるという事になるのです。
部下に対して、リーダーとしての信頼を寄せるという事は、部下に対して権限を委譲できるかどうかにあります。リーダーとして部下の個性や能力を把握し心から信頼しているからこそ、大きな責任が伴う仕事も部下に任せることが出来るのです。
部下も大きな仕事を任されるようになることでリーダーに対し信頼し、しっかりとコミュニケーションが取れていることで、問題・課題を抱えても信頼を寄せるリーダーに何でも相談できる関係になってきます。
部下のの能力を信頼することにより、強固な信頼関係の中一丸となって業務を遂行して行く。
そこには、やはりコーチングが活きてきます。
ただし、上辺だけのコーチングでは部下はついてきません。
自分をコーチングできて、初めて相手をコーチングできるのです。
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