永井さんも今年までで研修が終了し、年明けからとうとう業務が開始するとのこと。昨年のBMCと変わらず熱く濃い記事でDMCも盛り上がっています!!いかなる環境であれ、将来を見据えてしっかりと全力で向き合っている学びの姿勢はさすがです。
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2010.11.27(土) ビジネスカフェマラソン (BCM) Vol.113
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「税をただす」 日経新聞社・2002
①第四章 森を見ぬプロたち
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目次
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[1] 本日の内容
[2] 本日の感想
[3] 本日の一首
[4] 編集後記
[5] BC朝の写真館
[6] 次回の予定
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[1] 本日の内容
皆さん、こんにちは。中尾です
昨日は、冷たい風が吹くなかツールドフクオカというイベントにスタッフとして参加してきましたよ![]()
このイベントは西公園や護国神社や金印公園など、福岡の名所11カ所のチェックポイントでスタンプをもらってアイランドシティにゴールするというものです
交通手段は自転車のみ。福岡の町が自転車で溢れていました
僕はチェックポイントで参加者の笑顔をカメラに撮る係でした
沢山の人たちの笑顔にほっこりしてました
自転車は走るのと違って、家族や友人と話しながら進めるのがいいですよね
ぜひ晴れた日は近くであればバスや車ではなく自転車で行ってみましょう!気持ちいいですよ
それでは早速先週のBCを振り返っていきましょう
先週は4章「森を見ぬプロたち」で感じた疑問について深めていきましたね
タイトルにある森つまり現実の日本経済を見ないで、とにかく税金は取れるところから取るという考えが先行しているということを強く感じました
課税側は「そんなことない」というでしょう。しかし、課税側が何を言おう、現実に起きていることなのです。
今回問題だなと僕が感じたのは、国税職員が裁判官を補佐する立場の「裁判所調査官」として出向し、補佐しているといことです
「争っている相手側の人間が、公平であるべき裁判をしている」とあったように、これでは芯をついている意見でさえも正当化されない可能性がわけですよね
納税者の立場から、二十件に一件程度しか勝てない税務訴訟の現状を打破しようと弁護士や税理士らが百三十に以上集まったという話しがありましたが、現状を木だけ森を見て気づいて指摘していけるような組織作りの必要があると感じました
そして私達も意識をもち考えることが大切ですね![]()
中尾の「今日の『税用語』vol.4
本日の税用語は減価償却費についてです。よく出てきますのでしっかりきっちり覚えていきましょう
180万円の車を買っても180万円全額は経費で落ちません![]()
皆さんも知っていますよね
車のように大きいモノを買うと、その車が使える年数で経費化されます。これを減価償却費といい、年数を耐用年数といいます。建前上は、そのモノの寿命がもつ年数が耐用年数です
4章にもありましたが、この耐用年数が短ければそれだけ経費にすることが出来ます。
なので、耐用年数6年の新車ではなく、4年落ちの中古車が節税になるわけですね
新車180万円の車を12月決算の会社が1月に購入したとすると、
新車180万円÷6年×12ヶ月÷12ヶ月=30万円
が経費で落ちます![]()
これを180万円の4年落ち中古車を買えば
180万円÷2×12ヶ月÷12ヶ月=90万円
が経費で落ちます![]()
このように、耐用年数しだいで税金が変わります。
長ければ長いほど私達の損になるわけですね
それではまた来週![]()
[2]本日の感想
班
今回の『税をただす』第四章では、自己の所属の利益の追及や利害調整に終始し、森、つまり国家の将来や発展を考えた税活用を考えきれていていない日本が今後取るべき方策について話していきました。
第4章のタイトル、「森を見ぬプロ達」という表題ではありますが、ここで言うプロとはあくまで、より多くの税の徴収を行うプロのことを指しているのであり、徴税してそれを日本経済に円滑に流すというような役目、『税を活かす』プロではないのないと感じます。
税の組織が閉鎖的なムラ組織のままで、各部の利害調整のため動いていては本質的な税収の構造は変わりません。
例えば、法人税を35パーセントにさげるといっても、他の制度の部分でその分の税収を補てんして税収プラスマイナス0では本質的に何の意味もないのです。
このような法人税率案が提出されている事実を考えても、所詮『いかに税をとるか』のみに意識を置いている今の日本の税への見方があるのは明らかです。
そこで、今は中央政府の力が強すぎて、使用法が限定されている。
また企業と違い、節約が支持されない地方交付税などの各種税収のシステムが問題だと考えました。
そこて、各県を江戸時代の藩のように細かく分け、税の使い方を各県の現状に合わせて柔軟に、かつ自由に設定できるようにし、無駄な使い方を減らして初めて支持されるような税の設定の仕方が有効なのではないかという意見がでました。
何でも国に依存して、地方や個人が『もらえて当たり前』の意識と仕組みからいち早く脱出すべきであるし、税の活用法を県や自治体が自分たちの責任において活用法を考え決めることはそのきっかけになるのではと思います。
(佐藤)
まいまい:私も、今回の章を読んで、森を見ぬプロたちは、税を取ることのみを仕事と捉えているんじゃないかなという気持ちがしました![]()
その後どう使われてどう活用されるかまで考えることができて初めて税金のプロと言えると思います
また、江戸時代の制度のアイディアいいですね

やはり、その地その地で環境や状況は違うと思うので、一番いい使い方ができるように場所によって自由に設定できる方が私もいいなと思いました
班
僕達の班では、税の専門家が税だけの論理を用いて思考していく問題点について話していきました。
今回の章からも分かるように1つの論理だけを当てはめて、物事を考えていくと何らかの不具合が生じてきます。
ましてや、それにより生じる矛盾を上手くごまかしてしまうと誰かが生じた弊害の埋め合わせをするはめになってきます。
例えば、税の中立を重んじ、税を決めるのは政治と経済財政諮問会議などに素人と非難しながらも、税務訴訟などに於いては「裁判所調査官」の制度では明らかに中立性に欠けていることがわかります。
また、税の専門家は税を集めることは得意であっても、それをいかに使うかにおいては素人である事実は変わりありません。
やはり、1つの分野に特化することは大事なことですが、その論理で全てを解き明かすことは出来ず、広い視野で物事を捉える視点であったり、違う視点で見る人々を受け入れる風通しの良さが必要だと感じました。
インナーと呼ばれる人々が力を持ち、若手の不満が募ってしまう現状もまさに経済の停滞の一因ではないでしょうか。
税を納める人、集める人、使う人がそれぞれバラバラに税に対しての認識を持っており、それぞれが自分の論理で税と向き合っているように思われます。
やはり、税は貴重な政策の1つであり、その上手さで国の盛衰が決まってしまうものともいえるでしょう。
それぞれが目の前の木だけを見て森を見ないような見方で税を扱ってしまえば、誤差を生み問題が生じるのも当然です。
国家レベルで税を見つめなおす必要があると改めて感じるBCでした。
(富田)
まいまい:インナーの人たちが、変わらずずっと税制を操作していくという事実を知って驚きました![]()
インナーの人たちは皆70歳前後で、富田先輩が言うように一つの論理にあてはめて税制を考えているから不都合が生じるのかなと思いました
時代も変化しているから、凝り固まった考え方だと先を見た税制も打ち出せないと思います![]()
インナーの人たちも時代の情報はつかんでいるとは思いますが、若い人の意見も聞けるくらい柔らかくなってほしいですね
班
今回の範囲は、「この中立って言葉は、どこか『平和』っていうのと似ているよね」と隈本さんに言葉を戴いたように、中立という言葉を盾に、自分の小さな世界しか考えていない案を通そうとする議員や官僚の姿に眉をひそめた内容でした。
税金の効果が波及する、経済や生活、はたまた世界情勢までも理解してこその税金と考えると、
いくら税金のプロであってもそれだけの専門家では、企業経営と同様、全体を見据えた案や法制度は作れないと感じました。
なぜ、国会議員はこれほどまでに官僚たちとうまく働くことができないのかと考えると、やはり人事権が実質的にまだ官僚にあることも影響していますし、なにより政治家を選ぶとは、どれほど影響があるのか、税金が使用されるとはどういうことかとしっかり理解していない国民全体の当事者意識のなさがあると思います。
国が20年後、30年後をどう見ているのかを表す税制の前に、私たち次世代の人間が20年後、30年後をどう見ているか発信していくことこそ、改善の一歩になるんじゃないかと思います。
(寺尾)
まいまい:隈本さんの言葉になるほど!と思いました![]()
確かにそうですね
いくら良いように聞こえる言葉を並べても実際の状態がマイナスになるようだといい言葉も単なるでまかせです
でも、『平和』というので思ったんですが、以前の私も『平和』が大事だと何もできないくせに言葉だけ並べるような感じでした
その原因は勉強不足でした もしかすると、『中立』を叫ぶプロたちは何か大切なものを学んでいなくて、それに気づいていないだけなのかもしれませんね
班
4班ではまずp,91の官僚たちの税の論理とは何かについて話し合いました。
私はその中で出た意見に通じるものは社会主義的思想ではないかと感じました。
多く取れるところから取って、結果の平等にすること。
これが官僚たちの税の論理だと感じました。
またその中で、我々はどのようにすればこの状況を打破できるのかを考えました。
この班の中での1つの案は「バリバリのビジネスマンを税官僚の中に入れる」という案でした。
まさに日本経済という森を見ず、税という木しか見えていないような政策をする官僚に、森の中で生活してきたビジネスマンを加えることは社会主義的税制度から抜け出す1つの方法だと思いました。
まいまい:スタートラインは揃えても、ゴールまで同じにしてしまうとやる気も何もかも根こそぎとられてしまいますよね
結果を同じにすることで、官僚たちは何を望んでいるのでしょうか..............![]()
4班の案、いいですね
バリバリのビジネスマンで、かつインナーの強敵に勝てなければいけませんね![]()
どんなにいい意見を言っても、インナーの人たちに潰されないようにするにはどうしたらいいんでしょう・・・![]()
森で生活したビジネスマンが税のプロになったら、経済が円滑に回りだしそうですね![]()

そして、頑張る人が増えると思いました![]()
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班
5班では、どの班にも出てきたように、インナーに対する怒りや疑問、その人たちが作り出す税制について話し合いました。
彼らの頭にあるのはやはり『中立』を守ること、税を取れるだけとること、そして自分の地位を守ることです。
これらの考えには、その先にある日本経済やその経済を盛り上げていく国民たちの姿は全く見えていません。
若手の意見は全く受け入れられない状態が出来上がっています。これらを改善しないことには先に進めないと感じました。
他の班で出たように、人事権が優先している状態を把握した上で私たちは信頼できる政治家を選んでいかなくてはいけません。私は実際選挙に行ったことはないんですが、選挙などは政治に関与できるいい機会です。
このチャンスを国民全体が意識しないと何も変わらないと思いました。
また、4班で出たように、バリバリのビジネスマンが官僚の中に入ることも理想的です。そうなるにはどうしたらいいのかこれからもBCを通して考えていきたいですね。
(まいまい)
